清水洋介,投資戦略
(画像=VectorSpace / PIXTA)
日経平均 2万9,332.16円(△30.37円)
為替 1ドル=116.02円
売買高(東証一部、以下同) 12億5,972万株
売買代金 3兆1,333億8,200万円
値上り銘柄数 1008銘柄
値下り銘柄数 1,092銘柄
騰落レシオ(25日) 102.84%

市況概況

引き続き月初の買いは入ったようだが……

米国株はまちまちで、夜間取引もシカゴ市場の日経平均先物も冴えない展開であったことから売り先行になった。それでも売り急ぐようなことはなく、指数に方向感は見られなかった。好調な業績の割に買われていなかったものが買い直され、買われすぎ銘柄の修正安は続くということで、指数は小動きだった。

昼の時間帯も特に動きは見られず、後場も指数に方向感はなかった。月初の買いは相変わらず入っていたが、一方で買われすぎ銘柄の修正売りが続くということで、指数に方向感は見られなかった。目先筋の買い戻しをがあって、最後は堅調だったが、取り立てて何もない1日だった。

小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、特に「買われすぎ銘柄」の下げがきつかった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も冴えない展開だった。先物はまとまった売り買いが少なく、指数を動かす場面はほとんど見られなかった。

引き続き月初の買いは入っていたが「それ以上の買いは入らない」という雰囲気だった。空売りの買戻しは一巡した感があり「買われすぎ銘柄」を中心に調整となるのではないか。米国でのグロース株からバリュー株の流れが日本でもみられるということなのだろう。

テクニカル分析

日経平均

雲を抜けて「三役好転」となった。ただ、雲のねじれの日柄でもあり、ここからいったんは雲のサポートを確認するような動きになるのだろう。

あれやこれやと一言

月初の買いは続いていたが、それ以上の買戻しはなかった。「買い戻し一巡となったものから売られる」という感じで、東証マザーズ指数が大きく下落するなど、買われすぎ銘柄の修正が大きくなった。米国でのグロース株と同様に「買われすぎ」ということで売られているのだろう。

金利が上昇する年ということで、金利に神経質な動きになりそうだ。「日銀の金融政策決定会合のたびに売られる」ということになりそうで、業績面でついてこれない銘柄から外されることになりそう。日経平均に採用されている銘柄やTOPIXに影響の大きな銘柄は、それでも「月初の買い」が入るのだが、マザーズ銘柄などは買いが入らない状況だ。

マザーズ銘柄でも「売られすぎ」というものは見られるから、業績の割に売られすぎた小型銘柄は買い場を探すということでいいだろう。下がるから売られるというものもありそうで「業績面から割安な小型銘柄の買い場」と考えていい。

それでもまだ、割高銘柄は売られるので、指数の上値は重く、冴えない展開になりそう。素直に好業績銘柄、割安銘柄に注目しておけばいいし、日経平均自体は明日か明後日から調整となるのではないか。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。