ワークマン、安定の増収増益!レディース強化でさらに飛躍へ
(画像=Nagahisa_Design/stock.adobe.com)

2022年2月7日、作業服大手のワークマンは2022年3月期第3四半期の業績を発表した。2021年4〜12月の累計の純利益は、前年同期の133億3,600万円から143億1,300万円に増加。前期から会計基準が変わっているが、旧基準で比較しても増加している。

売上高は917億7,800万円、純利益は143億1,300万円

ワークマンの2022年3月期第3四半期の連結業績は以下のとおりだ。売上高に相当する「営業総収入」は917億7,800万円で、本業の儲けに相当する「営業利益」が917億7,800万円、本業と本業以外を合わせた利益に相当する「経常利益」は230億5,300万円だった。

ワークマン、安定の増収増益!レディース強化でさらに飛躍へ

2022年3月期の通期(2021年4月〜2022年3月)の業績予想は前回の発表から修正せず、営業総収入は前期比7.0%増の1,144億4,500万円、最終利益は同6.5%増の181億5,500万円で着地する見通しだという。

「レディース・ユニフォーム」の売上高が30.0%増を記録

商品別売上高の伸びが大きかったのが、女性衣料や白衣などの「レディース・ユニフォーム」セグメントだ。全体の売上高に占める割合は小さいが、前年同期比で30.0%増となった。

肌着や靴下などの「インナー・ソックス」セグメントは同10.9%増、スポーツウェアやポロシャツなどの「カジュアル・スポーツウェア」セグメントは同9.6%増となった。

全体の売上高に占める割合が最も高い「ワーク・アウトドアウェア」セグメントは、同5.0%増にとどまった。

ちなみに同社が展開するPB(プライベートブランド)の売上高構成比は上昇し、前年同期より2.8ポイント高い62.4%となった。

増収増益が続くワークマン、「#ワークマン女子」の出店拡大

ワークマンの過去10年の業績の推移は、以下のとおりだ。営業総収入と純利益は、増収増益を続けていることがわかる。2012年3月期に439億円だった営業総収入は2021年3月期には1,058億円に、純利益は44億円から170億円まで増えている。

ワークマン、安定の増収増益!レディース強化でさらに飛躍へ

今後、ワークマンはどのような戦略で事業を拡大しようとしているのだろうか。掲げているのは、女性向けアウトドア衣料などを販売する「#ワークマン女子」のロードサイト出店の加速や、「驚き」のある製品開発などだ。製品開発では、プロ向け商品の再構築やデザインの魅力度アップに努めるという。

店舗数の目標については、強気の数字を出している。2021年12月末時点で935店舗を展開しているが、中長期的に1,500店舗まで増やす予定だという。特に「#ワークマン女子」は、前期末の2店舗から400店舗まで拡大する計画のようだ。

小濱社長が率いるワークマン、快進撃はいつまで続く?

ワークマンの社長である小濱英之氏は、産業能率大学総合研究所の「社長が選ぶ今年の社長」で上位にランクインするなど、他の経営者から高く評価されている。その小濱社長が率いるワークマンがどこまで快進撃を続けるのか、引き続き注目したい。

文・岡本一道(金融・経済ジャーナリスト)

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