オープンで正直な議論ができるチームを

 課題解決のためには、口にしにくい問題も話し合わなければならないし、お互いに弱みをさらけ出して率直に話し合える信頼関係が欠かせない。

 課題解決のための議論は、力のある者が他の者を力づくで説き伏せるディベート大会ではない。ましてや自分の立場や利権を守るため場でもない。議論は、自分のためではなく、会社全体の利益のためにある。

本当の意味で良いチームというのは自分の弱みを見せることもできれば、助けを求めることもできる。この世の中に完璧な人はいない。失敗をした時や課題がある時にはここを教えて欲しい、助けてほしいとちゃんと言える人であることが大切なのだ。

 反対に経営チームが見栄っ張りで、プライドばかりが高く、保身に熱心だとオープンで正直な議論は望むべくもなく、結果的にチームは弱くなり、課題解決もできなくなってしまう。
今の企業の置かれた状況に不満があり、課題がうまく解決できないことへのいら立ちがあるなら、経営チームの間に本当の意味の信頼関係があるかを検証してみるといい。自分たちの経営チームはオープンで正直な議論ができるのか、それとも表面的には仲がいいけれども本音の議論はできないのか?

 私たちが経営チームに期待するのは「オープン、正直、弱みを見せられる」の3つである。経営チームにこの3つの要素があれば、組織も同じような性質になり、そのような組織であればたいていの課題は解決することができる。

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