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楽天証券で取り扱いがあるジュニアNISA。2023年の制度終了を前に、駆け込みで口座を開設する人が増えています。楽天証券のジュニアNISAには、どのような特徴があるのでしょうか。メリット・デメリットや注意点などをしっかり確認した上で、家族の資産運用方法の一つとして活用しましょう。
目次
- 楽天証券は取扱銘柄が多く楽天ポイントが貯まるメリットがある
- 楽天カードで積立できず、ポイント投資もできない等のデメリットも目立つ
- 楽天ポイントを普段の生活で使っている人におすすめ!
\NISA口座開設数3年連続No.1/
※2024年7月15日時点
楽天のジュニアNISA口座の始め方・やり方
まず先に保護者が楽天証券の口座を申し込む
楽天証券でジュニアNISA口座を始めるために、まず最初に必要なものは親権者の証券総合口座です。そもそもまだ楽天証券の口座を開設したことがない場合は、公式サイトから、楽天証券の証券総合口座に申し込みをします。
スマホからでもパソコンからでも申し込むことができますが、スマホから「スマホで本人確認」を選んで申し込むと、最短翌営業日に口座開設が完了するので早くておすすめです。
本人確認方法 | 「スマホで本人確認」 本人確認書類および顔写真を撮影する |
「画像アップロードで本人確認」 本人確認書類をアップロードする |
---|---|---|
申込端末 | スマホ | スマホ・パソコン・タブレットなど |
本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカードなど | 運転免許証、マイナンバーカードなど |
ログインIDの受け取り方 | メール | 郵送 |
開設までの所要時間 | 最短翌営業日 | 5営業日程度 |
楽天証券ホームページから口座開設を申し込み、メールアドレスを登録した後、上記のいずれかの方法で口座開設の手続きを進めます。
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未成年口座とジュニアNISA口座を開設する
親権者が証券総合口座を開設した後は、未成年総合口座とジュニアNISA口座を開設します。両方の口座を開設する手順は以下の通りです。
- 親権者の口座にログインする
- ホームページから未成年口座およびジュニアNISAの同時申込を行う
- 申込フォームの入力して必要書類のアップロードをする
- 簡易書留で送付されたログインIDおよびパスワードの受け取る
- ジュニアNISA開設を待つ(1~2週間)
未成年口座の開設で必要な書類は、家族構成によって異なります。不備がないよう、あらかじめ確認して揃えておきましょう。
・パターン1:親権者と子どもの住所が同じ場合
世帯全員が記載された住民票の写し(コピー可)が必要です。住民票は以下を満たしている必要があります。
・子どものマイナンバーの記載があること
・申込者と子どもの氏名・生年月日・続柄の記載があること
・発行から6ヵ月以内であること
・発行元印が鮮明であること
この場合、親権者は原則として父母になります。子どものみの住民票では不備となるため注意しましょう。
・パターン2:親権者と子どもの住所が別の場合
申込には、以下の3つの書類が必要です。
1.子どもの住民票の写し(コピー可)
子どものマイナンバーの記載があり、発行から6ヵ月以内で発行元印が鮮明なもの
2.戸籍謄本または戸籍全部事項証明書(コピー可)
子どものマイナンバーの記載があり、発行から6ヵ月以内で発行元印が鮮明なことに加え、親子の「続柄」を証明できる申込者と口座名義人(子ども)の記載がある
3.親権者の本人確認書類
上記の他、未成年者の本人確認書類(各種健康保険証、印鑑登録証明書、住民票の写しなど)およびマイナンバー書類(通知カード、個人番号カード、マイナンバーの記載がある住民票の写し)が必要です。
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ジュニアNISA口座に入金する
ジュニアNISA口座で取引を行うには、投資資金を入金しなければなりません。しかし、ジュニアNISA口座は直接入金ができない仕組みとなっているため、いったん未成年総合口座に入金し、ジュニアNISA口座へ資金移動する必要があります。
ここでは、未成年総合口座への入金方法と、ジュニアNISA口座へ資金移動する方法を紹介します。
未成年総合口座に入金する
まずは未成年総合口座にログインし、「マイメニュー」を選択します。
「入出金・振替」の項目内の「入金」を選択します。
楽天証券と提携している金融機関が表示されるので、入金する銀行を選択します。
提携銀行の口座をお持ちでない場合は、「その他の銀行から入金(振込先を確認)」を選択します。
提携銀行で入金できない場合は、ATMや銀行窓口からの振り込みが必要です。
画面に表示されている銀行口座へ証券口座(未成年総合口座)と同様の名義から振り込みを行いましょう。万が一、別の名義から振り込みをした場合は、入金が反映されないので注意が必要です。
なお、振り込みには手数料がかかるので、可能な限り提携銀行の口座を開設することをおすすめします。
未成年総合口座からジュニアNISA口座に資金を移動する
未成年総合口座への入金が完了したら、ジュニアNISA口座に資金を移動します。
未成年総合口座にログインし、「マイメニュー」を選択して、同じく「入出金・振替」の項目内の「入金」を選択します。
「ジュニアNISA口座振替」を選択すると、未成年総合口座の振替可能額が表示されるので、振替希望金額を入力し、「確認」を選択します。
銘柄を選んで注文する
投資資金をジュニアNISA口座に入金できたら、注文する銘柄を選びましょう。注文の際にジュニアNISA口座ではなく、未成年総合口座を選択すると、非課税で運用できなくなってしまうので注意が必要です。
ここでは、国内株式と投資信託の注文方法を紹介します。
国内株式
「国内株式」を選択し、注文したい銘柄を検索します。
検索結果で表示された銘柄情報を確認し、問題なければ「ジュニアNISAで注文」を選択します。
注文画面に表示される「うちNISA(非課税)で買付可能な金額」が購入金額より大きいことを確認します。
その後、「ジュニアNISA口座区分」で「NISA(非課税)」を選択します。特定口座や一般口座などの課税口座を選択すると、非課税運用ができなくなるので注意しましょう。
また、注文したい銘柄が決まっていない場合は、「スーパースクリーナー」の活用がおすすめです。
スーパースクリーナーでは、上場市場や時価総額、配当利回りなどを設定したうえで銘柄検索が行えます。投資金額から銘柄を選ぶこともできるので、注文する銘柄が決まっていないときに活用しましょう。
投資信託
「投資信託」と「注文」を選択し、注文したい銘柄を検索します。
検索結果に表示されている銘柄情報を確認し、「ジュニアNISAで注文」を選択します。
投資信託(ファンド)の運用方針である「目論見書」を確認し、注文に進みます。
注文画面に表示される「NISA買付可能額」が購入金額より大きいことを確認しましょう
分配金コースは、再投資型と受取型の2種類のコースがあります。再投資型では、分配金が再投資に使われ、より多くの投資信託が保有できます。しかし、非課税枠で再投資されることより、NISA買付可能額が減ってしまうので注意が必要です。一方、受取型は決算ごとに分配金が受け取れるので、手元現金が増えるのがメリットです。
その後、「ジュニアNISA口座区分」で「NISA(非課税)」を選択します。特定口座や一般口座などの課税口座を選択すると、非課税運用ができなくなるので注意しましょう。
まだ注文したい銘柄が決まっていない場合は、スーパーサーチを活用することで効率的に銘柄検索が行えます。NISA対応の銘柄のみに絞った上で、投資対象や地域、ファンドスコアなどあらゆる条件で検索することができます。
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楽天でジュニアNISAを始めるメリット
ここでは、楽天証券でジュニアNISAを始める4つのメリットについて解説します。
取扱銘柄が多い
楽天証券でジュニアNISAを始めるメリットの1つめは、取扱銘柄が多いことです。ジュニアNISAでは投資信託の他、国内外の株式やETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)など幅広い金融商品に投資できます。
ただし実際に投資できるのは、口座を開設した金融機関で取り扱っている商品のみです。投資先の選択肢を広げるためには、取扱商品数が多い金融機関を選ぶことが大切です。
楽天証券は国内外の株式やETFなど多くの商品を取り扱っています。特に投資信託の取扱数は2,600以上あります。(2022年11月27日時点)株式と比べてリスクが低く、投資初心者でも選びやすい金融商品といわれます。子どもの資産形成を目的としてジュニアNISAを活用するなら、投資信託の取扱数が多い楽天証券は有力な選択肢となるでしょう。
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金融教育を施す為の情報サービスが充実
メリットの2つめは、金融教育をするための情報サービスが楽天証券に揃っていることです。楽天証券オリジナルの投資情報メディア「トウシル」や日経テレコン、四季報情報、バロンズ・ダイジェストなどの情報サービスを無料で使用することができます。
特に、日本経済新聞社が提供するビジネスデータベースサービス「日経テレコン(楽天証券版)」では、以下のサービスを受けられます。
・日本経済新聞(朝刊・夕刊)/日経産業新聞/日経MJなどの閲覧(3日分)
引用元:楽天証券公式サイト
・過去1年分の新聞記事検索
・日経速報ニュースの閲覧
日経新聞は日本で最も歴史が古い、経済専門の日刊全国紙です。通常、紙面は月4,900円の購読料、日経電子版は月4,200円の利用料がかかるため、上記を無料で利用できるのはお得なサービスといえます。経済ニュースが豊富な日経テレコンを活用すれば、親子で金融リテラシーの向上を目指せるでしょう。
日経テレコンを利用するには、楽天証券の口座が必要です。ジュニアNISAで開設する未成年口座も、日経テレコンサービスの対象になります。iSPEED for iPhone/Androidや、マーケットスピードといった取引ツールから顧客ページにログインし、閲覧しましょう。
楽天ポイントが貯まる
メリットの3つめは、投資信託の残高に応じて楽天証券ポイントが貯まることです。楽天証券ポイントは、毎月月末時点の投資信託の保有残高が初めて基準残高に到達した時に付与されます。投資信託の保有残高基準と付与ポイントは、以下のとおりです。
基準残高(月末時点) | 付与ポイント数 |
---|---|
初めて10万円に達したとき | 10 |
初めて30万円に達したとき | 30 |
初めて50万円に達したとき | 50 |
初めて100万円に達したとき | 100 |
初めて200万円に達したとき | 100 |
初めて300万円に達したとき | 100 |
初めて400万円に達したとき | 100 |
初めて500万円に達したとき | 100 |
初めて1,000万円に達したとき | 500 |
初めて1,500万円に達したとき | 500 |
初めて2,000万円に達したとき | 500 |
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売買手数料が無料
楽天証券でジュニアNISAを始めるメリットの4つめは、国内株式の売買手数料と投資信託の買付手数料が無料であることです。
一般口座や特定口座の個別株投資では、1注文ごとの約定代金に応じて手数料が決まる「超割コース」と、1日の約定代金合計額で手数料が決定される「いちにち定額コース」の2種類の手数料コースがあり、取引金額に応じた手数料がかかります。
超割コースでは、5万円までが55円(税込)、10万円までは99円(税込)と手数料が段階的に変動します。1注文ごとにかかる手数料は小さく見えますが、注文回数が多くなるほど手数料の負担が大きくなります。
たとえば、約定代金8万円の株式を1ヵ月で20回取引した場合には、月1,980円(税込)の手数料が発生します。この取引を1年間続けた場合は「23,760円(税込)」となり、購入した株式の約30%の手数料を支払うこととなります
このように株式投資の手数料は、1注文ごとの負担は小さく見えますが、取引を重ねるごとに大きな金額になります。ジュニアNISAなどの手数料がかからない制度を活用することで、より効率的な資産運用ができるでしょう。
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楽天でジュニアNISAを始めるデメリット
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楽天証券でジュニアNISAを始めるなら、デメリットも確認しておきましょう。
楽天のポイント還元率の改悪が目立つ
前述のとおり、楽天証券のジュニアNISAで投資信託に投資すると、一定の残高に到達するごとに楽天証券ポイントが付与されます。ポイントの付与条件や還元率は、これまでたびたび見直しが行われました。
例えば、楽天証券には、毎月の月末時点で保有している投資信託の残高に応じて、楽天ポイントが付与される「投資信託資産形成ポイント」というサービス(楽天銀行を使っている人はハッピープログラムが該当)があります。
こちらのサービスも、2022年4月に実施された変更は、「改悪」といわれた変更がありました。
- 毎月末時点の投資信託の残高に応じて何度でも楽天ポイントが付与される。
- 毎月末時点の投資信託の残高が一定の金額を超えた場合に1度だけ楽天ポイントが付与される。
変更内容を、具体的な数字で比較してみましょう。
変更前 | |
---|---|
月末時点の投資信託の残高 | 付与される楽天ポイント |
50万円以上200万円未満 | 20ポイント/毎月 |
200万円以上400万円未満 | 80ポイント/毎月 |
400万円以上600万円未満 | 150ポイント/毎月 |
600万円以上800万円未満 | 200ポイント/毎月 |
1,000万円以上2,000万円未満 | 300ポイント/毎月 |
2,000万円以上 | 800ポイント/毎月 |
↓
変更後 | |
---|---|
達成残高(毎月末時点の投資信託の残高) | 付与される楽天ポイント |
月末時点の残高がはじめて10万円に到達 | 10ポイント |
月末時点の残高がはじめて30万円に到達 | 30ポイント |
月末時点の残高がはじめて50万円に到達 | 50ポイント |
月末時点の残高がはじめて100万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高がはじめて200万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高がはじめて300万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高がはじめて400万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高がはじめて500万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高がはじめて1,000万円に到達 | 500ポイント |
月末時点の残高がはじめて1,500万円に到達 | 500ポイント |
月末時点の残高がはじめて2,000万円に到達 | 500ポイント |
このように見直しが行われると、付与条件や還元率が悪くなるケースもあります。今後も見直しが行われる可能性があるため、サービスの内容を定期的に確認することが大切です。
楽天カードでは積立ができない
ジュニアNISAでは、楽天クレジットカードによる投信積立ができません。楽天証券では、楽天カードのクレジット決済による投信積立サービスを提供しており、カード決済額100円につき最大1ポイントの楽天ポイントが付与されます。
しかし、ジュニアNISAは楽天カードでの投信積立の対象外です。ジュニアNISAでの投信積立は、指定金融機関口座からの自動引き落としで行いましょう。なお、積立指定日は原則として毎月7日もしくは24日で、引き落としには手数料がかかりません。
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マネーブリッジを利用できない
楽天証券は同グループ内の楽天銀行と提携し、自動入出金や優遇金利などを利用できる「マネーブリッジ」というサービスを提供しています。しかし、楽天証券の未成年口座と楽天銀行の未成年口座では、マネーブリッジを利用できません。
そのため、ジュニアNISAでは自動入出金ができません。資金不足によって投資ができない事態に陥らないよう、余裕を持って入金しておきましょう。
ポイント投資ができない
ジュニアNISAでは、ポイント投資ができません。楽天証券では、保有する楽天ポイントや楽天証券ポイントを買付代金に充てられるポイント投資サービスを提供しています。
ポイント投資の対象となる口座は、特定口座、一般口座、NISA口座、つみたてNISA口座です。
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親なら知っておくべき!楽天証券でジュニアNISAを始める際の注意点
ジュニアNISAは、子どもの資産形成を目的とした未成年者少額投資非課税制度です。ここで、ジュニアNISAの基本事項を確認しておきましょう。
▽ジュニアNISAの基本事項
項目 | 詳細 |
---|---|
利用できる人 | 日本在住の未成年者(※) |
非課税対象 | 株式や投資信託等への投資から得られる配当金・分配金・譲渡益 |
口座開設可能数 | 1人1口座 |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年80万円 |
非課税期間 | 最長5年 |
投資可能期間 | 2016年~2023年 |
運営管理者 | 口座開設者本人(未成年者)の二親等以内の親族(両親・祖父母など) |
ジュニアNISAは子どもや孫の名義で口座を開設し、親や祖父母などが資金拠出および資産運用を行い、子どもの資産形成を行う仕組みです。
ここからは、ジュニアNISAを始めるにあたってのポイントや手順などを見ていきます。まずは、ジュニアNISAを利用する際に知っておくべき注意点を確認しましょう。
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まずは親が口座を開設しなければならない
ジュニアNISAの口座は、単独では開設できません。ジュニアNISAを利用するには、まず未成年後見人(親権者)が楽天証券で証券総合口座を開設する必要があります。
楽天証券での証券総合口座の開設は最短で翌営業日に完了しますが、場合によっては数日~1週間程度かかることもあります。証券総合口座の開設には、手数料はかかりません。ジュニアNISAの利用を考えているなら、まずは親権者の証券総合口座の開設を進めておきましょう。
子どもが18歳以上の場合は口座を開設できない
ジュニアNISAには年齢制限があり、名義人となる子どもが18歳以上の場合は開設できません。2022年12月31日までは20歳未満が条件ですが、それ以降は成年年齢の引き下げに伴って、口座を開設できる年齢制限も17歳以下へと変更になります。
ジュニアNISAでは18歳まで払い出しができない
ジュニアNISAは、保有している株式や投資信託を売却することはできますが、18歳まで払い出しができません。払い出しとは、証券口座から現金を引き出すことをいい、未成年総合口座への移動も制限されています。
ジュニアNISA口座の資金を18歳未満で払い出す場合は、過去に利益までさかのぼって課税されます。たとえば、100万円の利益があった場合には、約20万円の納税が必要です。ただし、災害や扶養者の離婚などのやむを得ない理由がある場合は非課税で受け取れます。
なお、ジュニアNISAが廃止される2024年以降は、18歳未満であっても非課税で払い出しが行えます。払い出す際は、ジュニアNISA口座内の全額を払い出さなければならないので注意しましょう。
株の売却はいつでもできる
ジュニアNISAで投資した株式や投資信託なども金融商品は、いつでも売却できます。口座からの資金の払い出しはできませんが、口座内の資金で金融商品を売買することはできるのです。
なお、ジュニアNISAの非課税投資枠は毎年80万円まで、すでに保有している株式や投資信託を売却しても非課税投資枠は復活しません。
2024年に廃止されるが継続利用できる
ジュニアNISAでの投資可能期間は2023年までで、2024年には制度が終了します。2022年と2023年に投資した資金は、それぞれ5年にわたって非課税で運用できます。5年が経過した後は、保有する金融商品の継続管理勘定へ移管(ロールオーバー)できます。継続管理勘定では、18歳になるまで金融商品を非課税で保有することができます。
ロールオーバーを行う際に金額の上限はなく、保有する金融商品の時価が80万円を超えていても、そのすべてを移管できます。継続管理勘定では売却することはできますが、新規買付はできません。
ジュニアNISAは2023年に終了しますが、その後も非課税効果を享受できるため、今からジュニアNISAを始めてもメリットは十分あるでしょう。
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楽天証券のジュニアNISAで買えるおすすめ銘柄
楽天証券のジュニアNISAでは、国内株式4,309銘柄、投資信託2,555銘柄を取り扱っており、6,864銘柄から注文する銘柄を選ばなければなりません(2022年12月15日時点)。
銘柄選びに悩んでいる人や、リスクをなるべく抑えた長期投資をしたい人には投資信託がおすすめです。
投資信託は、投資家の代わりに投資のプロが資産運用してくれるので、企業分析ができない初心者でもリスクを抑えた投資ができます。また、積立投資を利用すると、購入価格が平準化され、高値掴みするリスクも軽減できるでしょう。
ここでは、信託報酬と純資産額、リターン(年率)の観点から選定したおすすめの銘柄を紹介します。
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、アメリカのS&P500指数に連動する投資成果を目的としたインデックスファンドです。S&P500とは、米国株式市場における時価総額の約80%を占める株価指数で、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表しています。概要は以下のとおりです(2022年12月28日時点)。
▽eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
基準価額(2022年12月28日時点) | 18,107円 | |
純資産額 | 15858.94億円 | |
設定日 | 2018年7月3日 | |
決算日 | 4月25日(年1回) | |
分配実績 | なし | |
分運営管理費用(信託報酬) | 0.0968% | |
リターン(年率) | 1年 | -4.96% |
3年 | 14.10% |
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、先進国(日本を含む)と新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目的としたインデックスファンドです。日本やアメリカだけでなく、中国やインドといった多くの地域に投資できるのが特徴です。概要は以下のとおりです(2022年12月28日時点)。
▽eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
基準価額(2022年12月28日時点) | 16,102円 | |
純資産額 | 7697.38億円 | |
設定日 | 2018年10月31日 | |
決算日 | 4月25日(年1回) | |
分配実績 | なし | |
分運営管理費用(信託報酬) | 0.1144% | |
リターン(年率) | 1年 | -4.73% |
3年 | 110.77 % |
・楽天・全米株式インデックスファンド
楽天・全米株式インデックスファンドは、CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目的としたインデックスファンドです。米国株式市場の大企業と中小企業の約4,000銘柄に投資できるので、分散投資にも適しています。概要は以下のとおりです(2022年12月28日時点)。
▽楽天・全米株式インデックスファンド
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
基準価額(2022年12月28日時点) | 18,604円 | |
純資産額 | 7120.98億円 | |
設定日 | 2017年9月29日 | |
決算日 | 7月15日(年1回) | |
分配実績 | なし | |
分運営管理費用(信託報酬) | 0.132% | |
リターン(年率) | 1年 | -6.89 % |
3年 | 13.27% |
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ジュニアNISAを始めるならどっち?SBIと楽天を比較
楽天証券と同じ主要ネット証券に、SBI証券があります。ジュニアNISAを始めるなら、どちらで口座を開設するべきでしょうか。主なサービスの内容を比較してみましょう。
▽楽天証券とSBI証券の主なサービスの内容
項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
国内株式売買手数料 | 0円 | 0円 |
提携ポイント | 楽天ポイント | Tポイント Pontaポイント dポイント |
投資信託取扱数 | 2,500本以上 | 2,500本以上 |
外国株式取扱数 | 米国・中国・アセアン | 米国・中国・ロシア・韓国・タイ・マレーシア・シンガポール・ベトナム・インドネシア |
楽天証券とSBI証券との違いは、提携ポイントの種類と外国株式取扱数です。
楽天証券もSBI証券も、ジュニアNISA単体ではポイントサービスの恩恵はあまり期待できません。どちらもジュニアNISA口座の開設には親(親権者)の証券総合口座開設が必要なので、親も同じ証券会社で投資をしたいと考えているなら、よく利用するポイントと提携している証券会社を選ぶとよいでしょう。
外国株式取扱数は、SBI証券のほうが多いです。外国株は比較的リスクが高めですが、投資を検討しているならSBI証券も選択肢に入るでしょう。
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FAQ
最後に、楽天証券のジュニアNISAについてよくあるQ&Aを紹介します。
口座開設にどのくらいかかるの?
ジュニアNISAの口座開設では税務署の審査などが行われるため、申込から1~2週間程度かかります。親権者の証券総合口座の開設が必要な場合は、さらに数日~1週間程度かかります。
楽天証券でジュニアNISA口座開設キャンペーンはやっているの?
2024年7月現在、ジュニアNISA限定の口座開設キャンペーンは開催されていません。しかし、NISAの口座開設と条件達成で、総額500万ポイントが当たるキャンペーンを実施しています。
楽天のジュニアNISA口座への入金方法は?
楽天証券のジュニアNISA口座に入金するには、まず希望する銀行から未成年口座に資金を振り込みます。楽天グループの楽天銀行のサービスであるマネースイープ(自動入出金)は利用できないため、自分で振込手続きを行う必要があります。その後、未成年口座からジュニアNISA口座に資金を振り替えます。
楽天のジュニアNISAでの積立方法は?
楽天証券のジュニアNISAは楽天クレジットカード積立に対応していないため、積立投資は指定金融機関口座からの自動引き落としで行います。積立指定日は原則として毎月7日と24日のどちらかで、引き落としには手数料がかかりません。
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