「黄金の3年間」に予定されている政治イベント
2022年の参院選終了以降、2025年までの3年間にはどのような政治・国際関係の予定があるのか。
2023年4月には黒田日銀総裁が任期満了を迎え、その後の新体制や金融緩和・引き締めなどの方針が注目される。そして、2024年には自民党総裁選を迎える予定であり、岸田首相が引き続き政権を握るには再選が必要だ。自民党内で最大派閥を率いていた安倍晋三元首相が参院選の選挙期間中に急逝したことが影響し、党内の勢力図が変わる可能性もある。
2025年の日本はどうなっている?
2025年には、国内経済や財政状況が安定し、コロナ禍や不安定な世界情勢から抜けだしていることが理想だ。そのためにも岸田政権は、まずは差し迫った物価高問題にどう対処するかが問われているのではないか。
本文長で挙げた他にも社会保障やエネルギー、財政健全化など重要課題が待ち受けている。それぞれの課題への迅速かつ的確な対応が求められ、その都度、支持率にも反映されるであろう。もちろん、衆議院の解散・総選挙によって「黄金の3年間」は幻に終わるかもしれないが、民意を得て大勝した政権が役割を果たすよう注視していきたい。
文・岡本一道(金融・経済ジャーナリスト)