2022年後半はセカンダリー投資のチャンス?

6月には12銘柄が上場するIPOラッシュだったが、そのうち5銘柄で初値が公開価格を下回る「公募割れ」となった。米国の金利上昇などを契機に新興企業株の価格が落ち込み、その影響がIPO市場の株価下落を招いた。

一方で、この状況を「セカンダリー投資」の好機とする見方もあるようだ。セカンダリー投資とは、IPO銘柄を初値で購入した後、価格が上昇したタイミングで売却する方法だ。

初値が高かったもののその後下落が続く銘柄や、企業の潜在能力が高いのに売り出しや地合いの悪さから初値が伸びなかった銘柄が狙い目と考える投資家もいる。

2022年前半に活況を見せたIPO市場は現在やや軟調だが、今後再び回復を見せる可能性もある。有望な銘柄を割安で購入して伸び代に期待する、セカンダリー投資のチャンスとなり得るかもしれない。

文・岡本一道(金融・経済ジャーナリスト)

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