ネット証券の選び方

投資信託をどのネット証券を経由して購入するかの基準ですが、どこの証券会社でも購入できるタイプの投資信託を考えている場合には、ポイント制度を用意しているネット証券がおすすめです。たとえば「 マネックス証券 」では、購入時の販売手数料(税抜)の1.5%分をマネックスポイントに換算(1ポイント=5円相当)します。このポイントは、投資信託の保有残高に対しても付与されます(月中平均残高の0.08%分の1/12を、マネックスポイントに換算)。次に、そのネット証券が独自でおこなっている投資信託へ投資することを考えている場合、まずは長期間にわたり、規模の大きな投資をおこなうにはそのネット証券自体に体力がないと将来的に不安がのこります。投資信託の取り扱い数が多いことも重要です。希望する本数を買いつけることができないときは、再度別のネット証券にも口座を開く必要がでてきます。それによって、買付のタイミングを逃してしまうこともあります。そのため、ネット証券独自の投資信託へ投資するさいは、大手のネット証券を選択する必要があります。

次に、将来にむけて、大きな資産を築くためには、低コスト低リスクの世界分散投資が基本となりますが、どのネット証券がそのような商品を提供しているかも確認する必要があります。たとえば、 マネックス証券 が提供している「マネックス資産設計ファンド 育成型」などが分散投資として人気ががあります。この商品は、世界の6資産(株式、債券、リートなど)に分散投資をおこなうことにより、投資信託の値上がりを狙っていく商品で、申し込み手数料なし(ノーロード)で購入できます。この商品は、 マネックス証券 のみで提供されています。その他のネット証券独自の投資信託としては「 SBI証券 」の口座をもっている人だけが購入できる投資信託として「SBI資産設計オープン(資産成長型)」があります。この商品も、申し込み手数料なし(ノーロード)で購入できます。この商品も、国内外の株式、公社債、および不動産投資信託証券の6資産への分散投資により収益をあげています。この投資信託は、年に一度、分配金の支払をおこないます。この分配金を2か月に一度支払うタイプの「SBI資産設計オープン(分配型)」も用意されています。

リスクをとることも安定確実も

投資信託は、最低購入金額を1000円に設定しているネット証券もあるぐらいですから、少額の資金からお手軽にはじめることができます。株式に投資する場合との違いは、やはり専門家が投資をおこなうことによる安全度の高さが一番の違いと言えます。しかし、銀行などの貯金の利息のように、決まった金額の利息がつくわけではありません。運用がうまく行けば、銀行の利息の数倍以上の利益を得る事ができます。もちろん、その道のプロが運用していても、運用がうまくいかないファンドがあるのもまた事実です。このあたりの危険性については、大きな規模で、複数の金融商品に分散して、運用をおこなっている投資信託のほうが、予想外の出来事による影響を受けにくい面がありますので選ぶ際に意識していきましょう。

また、その投資信託によって、株・債券・その他(REITなど)の比率が異なります。そのため運用利益についても、その比率によって、極端な利益の増加は望めないが、着実に資産を積み上げていくタイプ(インデックス運用タイプ)と、取引相場によっては、高い利益が期待できるが、場合によっては逆のパターンもおこりえるタイプの投資信託(アクティブ運用タイプ)にわかれます。高額の資金を投入する場合は、前者の高いリターンは期待できなくても、安定確実な低コストの世界分散投資で運用されている、投資信託を選択する必要があります。一例としては、先に紹介した「SBI資産設計オープン」という投資信託は、運用対象とする資産のなかでは、株式の割合が高くなっています。そのため、株式市場の相場が大きく変動したときには、運用益が一時的に上昇することにより、分配金の額が急に増える可能性が高くなります(または、急に減る可能性もあります。)。

しかし、もう一つ紹介した投資信託である「マネックス資産設計ファンド 育成型」は、運用している資産に含まれている株式の比率が低いため、株式市場の変動による収益上昇の効果は、それほど期待できないタイプの投資信託となります。しかし、長期的にみると、どちらが多くの利益をあげることができるかは、単純には判断することができません。安定志向でいくのか、それともハイリスク・ハイリターン路線を選ぶかの違いです。といっても、自分で株式に投資する場合のように、投資した資金が底をつく可能性は、まず考える必要のないのが、投資信託です。

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photo credit: Dick Thomas Johnson via photopin cc

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