本記事は、宮本剛獅氏の著書『1%の超一流が実践している仕事のシン哲学』(クロスメディア・パブリッシング)の中から一部を抜粋・編集しています

会議のやり方は、二流は結論が見えない 一流は最初から結論ありき 超一流は結論を出さない

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(画像=Delmaine Donson/peopleimages.com/stock.adobe.com)

会議で「決める」か、会議で「集める」かの違い

日本の会社の会議は、時間が長く、出席者も多いのが一般的です。

出席した全員が発言を求められることはなく、会議をする前から落としどころが見えていることもあります。

これが日常的ですから、「会議とはそういうものだ」と思い込んでいる人もいるかもしれません。

超一流の会議は、その対局にあります。時間は長くても1時間程度で、基本は30分以内です。出席者には積極的な発言を求め、落としどころが先にあるどころか、その場で結論を出すこともありません。

なぜならば、出席者のそれぞれの立場の意見や見解を聞いて、的確な答えを導き出すために会議を開いているからです。

もし落としどころが先に用意されているのならば、メールでそれを伝えれば済みますから、多くの人が同じ時間、同じ場所に集まる意味がないのです。

超一流は、「会議で発言しないのは時間のムダ。黙って座っているなら、デスクで仕事をしていた方がいい」と考えています。

もし意見がないならば、出席していても無意味ですから、次回から参加する必要はないと伝えます。

「誰か他のきちんと話せる人を出せ」と言うこともあります。

反対意見は上司への反抗と受け取られてしまう

これは外資系企業では、ごく当たり前の会議に対する考え方ですが、日本の会社では、反対意見を言おうものなら上司に反抗していると受け取られてしまう風潮があり、余計な発言をしないことが不文律になっています。

会議がトップやリーダーの意見を拝聴する場になっていますから、これでは「余計なことは言うな」という雰囲気になるのも無理はないのです。

社内の定例会議などでよくある光景ですが、日本の会社では、ずっと黙ったままの出席者が多い会議も珍しくありません。

たまに意見を求められても、何の根拠も示さずにイメージだけで発言したり、相手の意見を批判することが議論だと勘違いしているなど、会議の目的をきちんと理解していない出席者が多い会議も普通にあります。

無意味な会議ほど、退屈でムダなものはありません。

こうした会議を繰り返していると、徐々に毎日の仕事がつまらなく思えてきます。現在の会議のままでいいのか、それぞれの立場で改めて見つめ直す必要があります。

1%の超一流が実践している仕事のシン哲学
宮本剛獅(みやもと・つよし)
25歳でプロテニスプレーヤーを引退後、外資系金融会社のモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスでセールスに従事。いずれもトップセールスとして活躍する。その後、企業の事業再生などに携わった後、独立。人材紹介業を中心とした株式会社人材コンサルティング&カンパニーを起ち上げ、1,000社以上のクライアント企業の採用コンサルティングや、1万人を超える求職者の転職サポートを行う。

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