本記事は、宮本剛獅氏の著書『1%の超一流が実践している仕事のシン哲学』(クロスメディア・パブリッシング)の中から一部を抜粋・編集しています

能力の使い道は、二流は才能に気づかない 一流は自分のために使う 超一流は人のために使う

能力,スキル,発見,ビジネス
(画像=jirsak/stock.adobe.com)

一流の主語は「I」。超一流の主語は「WE」

世の中には、すごい才能を持った人たちがたくさんいますが、その優れた才能をどう使うかによっても、大きな違いが出ます。

才能を持った人の多くは、その才能を活かしてお金を稼ぐことを考えたり、社会的に偉くなるために利用します。

その才能を自分のために使って、お金や地位、名誉を手に入れているのです。

超一流の場合は、その優れた才能を自分のためではなく、人のために使うことを考えています。

人としてのあるべき姿を思い描き、「どうすることが幸せなのか?」をつねに考えて、単に利益を追求するのでなく、「自分が動くことによって、人が幸せになる」という視点で仕事をしています。

人のためにならなければ、自分がハッピーになれない……と考えているのです。

最近では、こうした姿勢を「利他の精神」などといいますが、超一流の考え方は、一般的な「利他」とは異なります。

一般的にいわれる利他は、「自分が豊かになるために、周囲を豊かにする」という発想ですから、見返りを前提として、「自分」対「人」の関係を考えています。

超一流が考える利他は、自分を含めての社会や地球をイメージしていますから、根本的に視点が違います。「I」や「YOU」ではなく、「WE」の発想をしているのです。

「地域社会が豊かになれば、みんなが住みやすくなる」とか「アフリカの貧困がなくなれば、みんなが幸せになる」という考え方です。

一流の人ほど「器用貧乏」に陥る理由

ビジネスの世界には、優れた才能を持っていても、周囲から「器用貧乏」と見られている人がいます。なぜそうなるのかといえば、その才能や能力を自分のために使っているからです。

本人は「俺の能力をわかっていない」とか「誤解されている」と思っていますが、自分の利益のためだけに才能を使っている人を、周囲は評価しないものだ……ということを理解する必要があります。

超一流は人のために才能を使い、一流止まりの人は自分のためにその才能を使います。

その一方で、自分の才能をうまく活用する方法がわからなかったり、まったく使おうとしていない人もいます。

ガムシャラになって、何かを手に入れようとしなければ、自分の才能を見い出すことは意外とできないものです。

1%の超一流が実践している仕事のシン哲学
宮本剛獅(みやもと・つよし)
25歳でプロテニスプレーヤーを引退後、外資系金融会社のモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスでセールスに従事。いずれもトップセールスとして活躍する。その後、企業の事業再生などに携わった後、独立。人材紹介業を中心とした株式会社人材コンサルティング&カンパニーを起ち上げ、1,000社以上のクライアント企業の採用コンサルティングや、1万人を超える求職者の転職サポートを行う。

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