本記事は、宮本剛獅氏の著書『1%の超一流が実践している仕事のシン哲学』(クロスメディア・パブリッシング)の中から一部を抜粋・編集しています
能力の使い道は、二流は才能に気づかない 一流は自分のために使う 超一流は人のために使う
一流の主語は「I」。超一流の主語は「WE」
世の中には、すごい才能を持った人たちがたくさんいますが、その優れた才能をどう使うかによっても、大きな違いが出ます。
才能を持った人の多くは、その才能を活かしてお金を稼ぐことを考えたり、社会的に偉くなるために利用します。
その才能を自分のために使って、お金や地位、名誉を手に入れているのです。
超一流の場合は、その優れた才能を自分のためではなく、人のために使うことを考えています。
人としてのあるべき姿を思い描き、「どうすることが幸せなのか?」をつねに考えて、単に利益を追求するのでなく、「自分が動くことによって、人が幸せになる」という視点で仕事をしています。
人のためにならなければ、自分がハッピーになれない……と考えているのです。
最近では、こうした姿勢を「利他の精神」などといいますが、超一流の考え方は、一般的な「利他」とは異なります。
一般的にいわれる利他は、「自分が豊かになるために、周囲を豊かにする」という発想ですから、見返りを前提として、「自分」対「人」の関係を考えています。
超一流が考える利他は、自分を含めての社会や地球をイメージしていますから、根本的に視点が違います。「I」や「YOU」ではなく、「WE」の発想をしているのです。
「地域社会が豊かになれば、みんなが住みやすくなる」とか「アフリカの貧困がなくなれば、みんなが幸せになる」という考え方です。
一流の人ほど「器用貧乏」に陥る理由
ビジネスの世界には、優れた才能を持っていても、周囲から「器用貧乏」と見られている人がいます。なぜそうなるのかといえば、その才能や能力を自分のために使っているからです。
本人は「俺の能力をわかっていない」とか「誤解されている」と思っていますが、自分の利益のためだけに才能を使っている人を、周囲は評価しないものだ……ということを理解する必要があります。
超一流は人のために才能を使い、一流止まりの人は自分のためにその才能を使います。
その一方で、自分の才能をうまく活用する方法がわからなかったり、まったく使おうとしていない人もいます。
ガムシャラになって、何かを手に入れようとしなければ、自分の才能を見い出すことは意外とできないものです。
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