年功序列と成果主義を自社の事業環境に合わせて選択
年功序列は、日本だけでなく、勤続年数が比較的長いドイツやフランスなどの海外でも一般的な人事評価制度だ。年功序列は、経験が長いほど蓄積されたスキルレベルも高いという前提で、普及してきた。
年功序列によって、社員の定着率を高めるなどのメリットはあるが、事業環境の変化に対応するための人材確保などにおいては、年功序列がデメリットになる場合もある。自社の事業形態や人的コストなどはもちろん、事業の方向性も考慮した上で、年功序列や成果主義といった評価方法の設定が必要になるだろう。
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文・隈本稔(キャリアコンサルタント)