本記事は、千田琢哉氏の著書『一流の人が、他人の見ていない時にやっていること。 最後に生き残る人の「秘密の習慣」40』(清談社Publico)の中から一部を抜粋・編集しています。

ついやってしまうことを一生かけて勉強する。

ついやってしまうことを一生かけて勉強する。
(画像=e-stock/stock.adobe.com)

最初に厳しいことをお伝えするが、ダラダラと英会話の勉強を何十年継続してもいっこうに話せるようにはならない。

これは私が経営コンサルタント時代に某有名英会話教室のトップから直接聞いた話だから間違いない。

英会話教室に1年間通っても英語が話せるようになるのは全体の1割もおらず、10年間通い続けても英語が片言も話せない人は結構多いのだ。

もちろん英会話教室の募集チラシにはそんな正直な現実を披露したりはしない。たった1年間教室に通うだけで、誰もがネイティブ並みに英語ペラペラになると錯覚させるような、ド派手なキャッチコピーが並んでいるものだ。

英会話教室だけではなく、学習塾や予備校もこれと同じで社外秘のデータを見るとあなたは驚愕するはずだ。

怒りが込み上げてきて全身を震わせるかもしれない。

なぜ私がこんな現実をあなたに突きつけるのかと言えば、ひたすらあなたの努力が報われるためである。

それ以外の理由でこんな敵を増やすとしか思えない情報を提供しても、私にメリットは何もない。

改めてあなたに確認しておくが、勉強というのは非常に時間がかかる行為。

どんなに易しい資格試験でも数時間から数十時間は削られるし、難関大学受験や難関資格取得のための勉強となればそれこそ何千時間といった時間が削られることを覚悟しなければならない。

つまり勉強というのは寿命を削る行為であり、分野選びと方法を間違えると取り返しのつかないことになってしまうのだ。

私がこれに気づいたのは大学時代の読書を通してだった。

高校時代までの勉強は英語・数学・国語・理科・社会といった教科や科目に分かれており、それらを黙々と暗記しながら習得するものだった。

中にはそうした勉強が好きだという人もいるから、それはそれでいい。

そうした勉強が好きな人はそのまま継続してもらいたい。

ここで私がお伝えしたいのは、そうした高校時代までの勉強がどうも肌に合わない人のための勉強である。

高校時代までの勉強は主要5教科だったが、大人の勉強はそれに加えて無限の選択肢があるのだ。

語学を勉強するとしても英語を勉強しなければならないわけではなく中国語やスペイン語を学んでもいいし、ヘブライ語を学んでも誰にも文句を言われない。

あるいは筋トレやひとりカラオケだって立派な勉強として一生継続する価値があるだろう。

大切なことは勉強とはもともと遊びから生まれたという事実を知ることである。

古代ギリシャ人たちは労働を全部奴隷に任せていたから、暇潰しに数学や音楽や哲学や文学を生み出して朝から晩まで遊んでいたのである。

そう考えると今は全員が貴族のような人生を送ることができる。

好きな勉強をし放題だから。

一流の人が他人の見ていない時にやっていること。
大人の勉強には無限の選択肢があると考えている。
一流の人が、他人の見ていない時にやっていること。 最後に生き残る人の「秘密の習慣」40
千田琢哉(せんだ・たくや)
次代創造館代表。文筆家。
愛知県生まれ。岐阜県各務原市育ち。東北大学教育学部教育学科卒。
日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。コンサルティング会社では, 多くの業種業界におけるプロジェクトリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。
のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって得た事実とそこで培った知恵を活かし、~タブーへの挑戦で,次代を創る~を自らのミッションとして執筆活動を行っている。
「朝日新聞」「週刊ダイヤモンド」「週刊プレイボーイ」等にインタビュー・取材記事が掲載.著書多数。
現在、南青山在住。
2016年7月よりリスナーから寄せられた質問に答える音声ダウンロードサービス「真夜中の雑談」を開始。
2018年12月よりPDFダウンロードサービス「千田琢哉レポート」を開始。
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