山鹿蒸溜所の設備

山鹿蒸溜所で使用されているポットスチルや、熟成樽についてご紹介します。

ポットスチル

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(画像=撮影:Whiskeen編集部 久田一彰、「whiskeen」より引用)

ポットスチルとは蒸留する際に使用する蒸留器のことで、初留釜と再留釜があります。

山鹿蒸溜所は本坊グループと技術交流があり、鹿児島県のマルス津貫蒸溜所でも導入されている株式会社三宅製作所製のポットスチルを採用。
つなぎ目のところに、ワンポイントで緑色のコーポレートカラーが使われているのがとても印象的でした。

蒸留・再留釜のラインアームは上向きで、角度は100°(左)と95°(右)の傾きになっており、この角度によって軽さが特徴の酒質になります。

熟成樽の種類

以下は、山鹿蒸溜所の樽熟成庫の写真です。

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(画像=熟成樽の収まったラック  撮影:Whiskeen編集部 久田一彰、「whiskeen」より引用)

シンボルマークが吹き付けられた樽で熟成される原酒。
庫内には、芳醇な香りが漂っていました。

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(画像=原酒が詰められるのを待つ樽  撮影:Whiskeen編集部 久田一彰、「whiskeen」より引用)

樽熟成庫のラックは5〜6段の移動式で、倉庫内には約3,300樽を貯蔵できます。
熟成に使われる樽は、7割がバーボン樽で、残りの3割はシェリー樽(オロロソ・ペドロヒメネス)や新樽、栗材を使った樽、白ワイン樽になります。

藤本氏 
栗は熊本県の特産品。
山鹿らしさを追求するために、今後チャレンジしてみたい材質です。

グループ会社のワイナリー​​が所有する白ワイン樽も使い、山鹿蒸溜所でしか造れないバラエティ豊かなウイスキー造りを目指しています。

藤本氏はそうお話しくださいました。

なお倉庫内では、最初に原酒を詰めたNO.1の樽が見られます。

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(画像=山鹿蒸溜所初の樽  撮影:Whiskeen編集部 久田一彰、「whiskeen」より引用)
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(画像=「NO.1」の表記がある  撮影:Whiskeen編集部 久田一彰、「whiskeen」より引用)

筆者はその他にも、バーボン樽の中に、テネシーウイスキーで有名な「ジャック ダニエル」の蒸溜所​の樽を見つけました。

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(画像=ジャック ダニエル蒸溜所の樽  撮影:Whiskeen編集部 久田一彰、「whiskeen」より引用)

上記の写真にある文字の一番上に「JACK DANIEL DISTILLERY」とあります。

山鹿蒸溜所の見学について

山鹿蒸溜所について気になった方もいるでしょう。
この項目では、山鹿蒸溜所の見学についてご紹介します。

自由見学

自由見学の場合は自分のペースで見学できるので、時間をたっぷりかけて満足いくまで見学可能です。

撮影も可能なので、写真を見返してウイスキー造りの現場を思い出として楽しめます。

有料ガイドツアー見学

見学通路からガイド付きでウイスキー製造の様子を聞けるだけでなく、通常の自由見学では立ち入れない樽熟成庫の中まで見学可能です。
見学後は、ニューポットの試飲を楽しめます。

※運転者や20歳未満の方には、コーヒーまたはジュースの提供があります