本記事は、川村明宏氏らの著書『驚異の「速脳速読」トレーニング』(日本実業出版社)の中から一部を抜粋・編集しています。
速脳速読の効果(1)
膨大な量を処理できるようになる
速脳速読メソッドを正確に理解していただくため、最低限必要な知識をご紹介します。
まず、速脳速読とは文章情報を速く、そして正確に読み取る能力です。
いわゆる〝飛ばし読み〟〝斜め読み〟とはまったく異なるものである、ということを最初に理解してください。
速脳速読では読書速度が速くなります。
飛ばし読み、斜め読みはその字が表すがごとく、ページを斜めに読んでいったり、太字や目立つ漢字だけ読んでいったりするため、当然、内容の理解度としては浅くなります。内容理解を犠牲にして、とにかくスピードを上げたのが飛ばし読みや斜め読みです。
しかし速脳速読では内容の理解度はそれまで通りのままです。
本に書いてある内容は、最初から最後まで順に読んでいきます。
ただ、読書スピードが通常よりアップするだけであり、それに伴って、記憶する量が格段に増えるのです。
だからこそ、速脳速読を正しく身につけることで、同じ時間で、これまでの数倍の量の読書や学習ができるようになります。
仕事で大量の情報処理や膨大な資料のまとめなどを行なわなければいけない人の場合も、その処理スピードがアップし、作業時間を従来の数分の1にすることも可能になります。
- Point
- 速脳速読で、内容の理解度は保ちつつ大量に読めるようになる
速脳速読の効果(2)
脳の活動量が増加し、処理方法が変化する
下の図を見てください。速脳速読トレーニングの実践前後の、読書をしている状態のfMRIでの脳のスキャン画像です。
白っぽい箇所が脳が活性化した部分です。速脳速読の実践前と実践後(8週間後)では、右脳・左脳共に脳の活動量が増加しており、使用領域(白っぽい箇所の位置)が変化していることから、脳の処理方法も変化していることがわかります。
ユタ大学による科学的研究の成果
前述の結果は、ユタ大学神経学研究部のジェフ・アンダーソン博士とそのチームが、30人の10代の女性を対象に、速脳速読が脳に与える影響を調べた際に得られました。この研究では、次のような副次的な効果も証明されました。
- 試験において、速脳速読の実践者は実践していない人に比べて21%以上高い点数を獲得
- タイピングの速度が50%以上アップ
- 読書スピードが2倍に、理解力も高まる
- 集中力の向上
- Point
- 速脳速読で脳が活性化し処理方法が変化する
1978年から40年以上にわたり速脳、速読トレーニングの研究開発を行っており、ベストセラー「頭がよくなる速読術」など関連著書は100冊以上。NintendoDS、ソニーのゲームソフトも多数。海外での普及及び、提携活動も行ない、eyeQ(英語版 速脳速読)は現在アメリカ国内シェアNo.1となっている。米国公私立学校では2,000校以上が導入。新日本速読研究会会長、川村速脳開発協会(旧・速脳研究会)名誉会長。
新日本速読研究会・速脳研究会・海外事業の運営管理を行う株式会社インフィニティ代表取締役社長。SOKUNOUの新技術開発やビッグデータ検証による効果的な学習システムの改善に取り組む。※画像をクリックするとAmazonに飛びます