マイホームを建てるとき、子育てをしやすい家がよいと考える方は多いのではないでしょうか?最近のトレンドを踏まえながら、子育てをしやすい家の条件や間取りのポイントを解説します。また、マンションと戸建てのどちらにするか悩んでいる方に向けて、子育ての観点からメリット・デメリットをお伝えします。

目次

  1. 子育てに適した家の条件
  2. 子育てに適した間取りのポイント
  3. マンションの子育てに関するメリットとデメリット
  4. 戸建ての子育てに関するメリットとデメリット
  5. まとめ

子育てに適した家の条件

子育てに適した家の条件・マンションと戸建てのメリットとデメリット
(画像=健二中村/stock.adobe.com)

まず、子育てに適した家の条件を3つご紹介します。

子どもが遊べるスペースの確保

子どもが小さいうちは、1人よりも家族と一緒に過ごす時間が多いでしょう。リビングなど、大人が過ごす空間に子どもが遊べるスペースを確保することが大切です。

マンションなら、ダイニングテーブルやソファを置いても子どもが遊べるスペースを確保できるか、LDKの広さを確認しておきましょう。また、キッズルーム付きのマンションもあります。

戸建てなら、LDK併設の畳コーナーがあると子どもの遊び場として使えて便利です。引き戸やロールスクリーンで仕切れるようにすると、おもちゃが散らかっていても来客時にさっと隠せます。お庭やデッキ、バルコニーなどがあると、お家アウトドアやプール遊びなど、さらに遊びの幅が広がります。

安全性の確保

子育てをする上で、犯罪や事故、ケガを防ぐ安全性の確保も非常に重要です。

キッチンやお風呂場などの水廻りは事故が起こりやすいため、ベビーゲートやチャイルドロックを設置することを想定しておきましょう。おしゃれで人気のアイランドキッチンは、ベビーゲートを設置しにくいといったデメリットもあるため、注意が必要です。

高層マンションなら、落下防止の柵の高さや間隔、強度などを確認してください。また、オートロックのマンションだと防犯上も安心です。

戸建てでは、階段による事故に気をつけなければなりません。特に開放感のあるスケルトン階段は、落下防止対策が必要です。

室内の温度や湿度の管理

子どもの健康を守るためには、室内の温度や湿度の管理も重要です。

家の中の温度をまとめて管理してくれる全館空調なら、部屋ごとの寒暖差を感じることなく快適に過ごせます。また、寒暖差によって脳卒中などが引き起こされるヒートショックのリスクも減らせます。

24時間換気システムなら、窓を開けなくても自動で換気でき、空気が常に循環しているため、シックハウス症候群などを予防できます。

子育てに適した間取りのポイント

続いて、子育てに適した間取りのポイントを3つご紹介します。

片付けや掃除がしやすいか

子どもがいると家事も手早く済ませる必要があるため、片付けや掃除がしやすい家が理想です。行き止まりのない回遊動線の間取りなら、掃除がしやすくなります。

また、気になったときにすぐ掃除機を取り出せるよう、リビングや廊下に背の高い収納があると便利です。収納の中にコンセントをつければ、しまったままでも充電できます。

必要な場所に収納があるか

必要な場所に必要な量の収納を確保することも、子育てをしやすい家にする際のポイントです。

洗面所に収納がたくさんあると、家族全員の肌着をしまっておけて、お風呂上がりに各自で着られるので便利です。

また、最近人気のファミリークローゼットなら、洗濯した後で家族の衣類を一箇所にしまえるので、家事の負担が減るでしょう。

家族の人数が増えると食品や日用品のストックも増えるため、キッチンの近くにパントリーがあると、買い出しの回数を減らせます。

調理中でも子どもに目が届くか

調理中は手が離せない場面もあるため、キッチンから子どもを見守れると安心です。

キッチンの正面に子どもの遊び場を確保するなど、間取りを工夫しましょう。

大きくなってからは帰宅後に宿題をすることが多いので、キッチンの近くにスタディコーナーを作ると、料理をしながら子どもが勉強する様子を見守れます。

マンションの子育てに関するメリットとデメリット

子育ての観点から、マンション暮らしのメリット・デメリットをお伝えします。

メリットは近所の子どもと交流しやすいこと

マンションのメリットは、同じマンションの親子と交流しやすいことです。特に新築だと、同じような年代、世帯年収の家族が集まる傾向があるため、友達を作りやすいといえます。

同じマンションで子ども同士が友達になれば一緒に通学できるため、防犯上も安心です。また、雨の日でも気軽に行き来ができることもメリットです。また、グレードの高いマンションではオートロックがついていたり、中庭があったりします。子供の安全を守るためにオートロックがついている物件だと安心でき、また中庭で子供が遊ぶこともでききます。

デメリットは騒音トラブルが懸念されること

マンションは集合住宅なので、戸建てと比べて上下左右の部屋に音が伝わりやすく、騒音トラブルになるリスクがあります。

トラブルにまで発展しなくても、子どもの泣き声が気になったり、足音を立てないよう子どもに注意したり、将来ピアノを購入できなかったりと、のびのび子育てができないことがあります。

子育て世帯がマンションに住む場合は、防音性にこだわって物件を選びましょう。また、内見の際に声や足音の響き方をチェックすることも大切です。

戸建ての子育てに関するメリットとデメリット

続いて、子育ての観点から戸建てのメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリットは広いスペースを確保しやすいこと

戸建てならマンションよりも広いスペースを確保しやすいため、のびのびと子育てができます。

住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査(2021年度)」によると、戸建てとマンションの平均住宅面積は以下のとおりです。

注文住宅123.8㎡
中古戸建113.1㎡
土地付注文住宅111.4㎡
建売住宅101.8㎡
中古マンション68.2㎡
マンション64.7㎡

あくまで平均ですが、戸建てはマンションの1.5~2倍の広さという結果でした。

広いと2人目、3人目を考えやすくなる他、間取りの自由度も上がります。畳コーナーやランドリールームなど人気の間取りを採用したり、パントリーや土間収納、ファミリークローゼットなど収納を充実させたりすることで、子育てや家事がしやすくなるでしょう。

デメリットは目が届きにくいこと

マンションより広くなる分、間取りを工夫しないと目が届きにくくなります。また、2階建てで帰宅後に子どもが自室に直行するようになると、顔を合わせる機会が減ってしまうことがあります。

しかし、工夫次第で戸建てでも目が届くようにすることは可能です。

例えば、遊ぶ様子や勉強する様子を見守りたいなら、LDK併設の畳コーナーやスタディコーナーを作るとよいでしょう。

帰宅後に家族と顔を合わせるよう、リビング階段にするという方法もあります。リビング階段とは、リビングの中に階段を設置する間取りのことです。また、子どもが自室にこもりがちにならないよう、あえて子ども部屋を小さく作るのも最近のトレンドです。

まとめ

広々としたマイホームでのびのび子育てをしたい方は、賃貸併用住宅を検討してください。

賃貸併用住宅とはマイホームと賃貸住宅をミックスした住宅のことで、例えば1階部分を賃貸住宅にして第三者に貸し出し、2階部分をマイホームにして家族で暮らすといった形です。

最大のメリットは、入居者からもらう家賃収入を住宅ローンの返済に充てられることです。

賃貸併用住宅なら、マンションや戸建てを購入したり注文住宅を建てたりするケースと比べて、1ヵ月あたり15万~20万円ほどのコストカットを実現することも可能です。さらに、プラン次第では返済額が0円になったり、数万円のプラスが発生したりすることもあります。

賃貸併用住宅には、人気エリアで戸建てに住めるというメリットもあります。

一般的に人気エリアの土地は坪単価が高いため、立地を重視する方はマンションを選び、戸建てに住みたい方は郊外を選ぶケースがほとんどです。しかし貸し出すとなると、人気エリアのほうが入居者を見つけやすいため、家賃相場も高くなります。賃貸併用住宅なら、都心の人気エリアで戸建てに住める可能性があります。

さらに、マイホームで組める住宅ローンは一般的に年収の7倍までといわれていますが、賃貸併用住宅では10~12倍の住宅ローンを組めるケースもあります。予算が上がれば間取りや設備などの希望を叶えやすくなり、妥協しない家づくりが可能になります。

賃貸併用住宅「はたらくおうち」では、土地探しのお手伝いから賃貸経営のサポートまで、専門家が全面的にバックアップします。また、地盤・建物・設備の10年保証もあります。「憧れのエリアで理想どおりのマイホームを建てたい」という方は、ぜひご相談ください。

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