ガソリン税のトリガー条項の議論に今後も注目しよう
ガソリン税のトリガー条項とは、ガソリン価格が3ヵ月間連続で高騰したら特例税率分の徴収をストップするというもの。これによりガソリンの価格高騰を抑えることができる。しかし2023年12月現在、ガソリン税のトリガー条項は凍結されている。解除に向けた議論は出るが、なかなか実現しない。
トリガー条項が定められて10年以上の年月が経った。一度も発動されないまま今日まで来た。しかし原油やガソリンの価格は、近年上昇を続けており、仮にトリガー条項が発動されると「恒久的な減税につながるのではないか」という懸念もある。トリガー条項の発動要件が、時流に合わなくなっているということだ。
さまざまなものが値上げされ、生活を圧迫している中、ガソリン価格を負担に感じている個人や事業者も多いだろう。ガソリン価格は私たちの生活に直接影響を与える。ガソリン税のトリガー条項の議論の行方に今後も注視したい。
文・はせがわあきこ