通信大手3社の業績

通信大手3社の業績についても確認してみよう。各社の当連結会計年度(2020年4月1日~2021年3月31日)の営業利益は以下の通り。

NTTとKDDI、ソフトバンク 平均年収がいちばん高いのは?

日本だけでなく世界全体もコロナ禍に見舞われた。しかし、大手3社の本業での利益を示す営業利益は増加傾向だ。しかし、必ずしも安定要因ばかりではない。近年参入が相次ぐ「格安スマホ」の影響を受ける可能性も考慮する必要がある。

平均年収が高い大手通信3社は営業利益増! 今後の動きに注目

大手通信3社の平均年収を紹介した。3社とも800万~900万円と、日本全体の平均年収433万円と比較すると非常に高い数字だ。3社の平均年収を比較するとKDDIがトップ、次いでNTT、ソフトバンクと続く。KDDIの給与が高いのは、比較的高額な金融業界のグループ会社が多い点も影響しているのだろう。

高いレベルの平均年収をキープする大手通信3社は、コロナ禍、そして浸透しつつある格安スマホの流れを受け、この勢いを保ち続けることができるのか、今後に注目したい。

著:田尻 宏子
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。証券外務員第一種資格保有。証券会社・生命保険会社・銀行等複数の金融機関勤務の後、2016年末からライターとして活動を開始。株式投資・生命保険の加入や見直し・クレジットカードの解説記事や家計管理についての記事、金融用語解説などの分野を中心に多数執筆。また、学生時代に取得した博物館学芸員資格をもとに日本各地の文化・歴史についての記事も執筆する。「とっつきにくい金融情報を分かりやすく正確に読者にお伝えする」「どんな分野でも誰もが読みやすい記事を書く」をモットーとする。
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