ブランディングに役立つ書籍

ブランディング戦略の策定時には、現代市場や各広告メディアの特性といった基礎知識が必要になる。ここからは、ブランディングの基礎やノウハウを学べる書籍をまとめたので、知識や情報不足に悩んでいる場合はぜひ活用していこう。

ブランディング22の法則/アル・ライズ

どのような時代にも欠かせない、ブランディングの原理や基礎がまとめられた1冊。初版から20年が過ぎても売れ続けているベストセラーであり、ブランディングを成功に導く22の法則が事例とともに紹介されている。

解説が丁寧で分かりやすいため、本書はこれからブランディングを学び始める人に最適だ。必要な基礎知識はもちろん、ブランディングの考え方や選び方などの思考法もしっかりと身につけられる。

ネット広告やSNSが台頭する以前の書籍ではあるが、広告以外の内容も充実しているため、入門書を探している方はぜひチェックしておこう。

ブランディングの基本/安原智樹

主にBtoC向けのブランディング戦略がまとめられた、1冊で必要な知識をしっかりと網羅できるビジネス書。ブランドの意味やマーケティングとの違いから、実際の業務の進め方まで幅広い内容が紹介されている。

また、現代の広告メディアについても触れられており、SNSの活用やブランド・ストーリーのつくり方などを実例つきで学べるメリットも大きい。地道な努力の積み重ねをメインとした内容なので、中長期的なブランド形成を目指している企業はぜひ参考にしてみよう。

3.ブランド戦略全書/田中洋

ブランド戦略をやや本格的に学びたい方には、こちらの書籍をおすすめしたい。本書は複数の大学教授や専門家が、それぞれの立場からブランド論を展開するユニークな構成になっている。

最適なブランディングは時代や企業、消費者のニーズなどによって変わるため、どの時代を見てもブランド戦略に明確な答えはない。だからこそ、専門家によってブランドに対する考え方は異なり、本書ではその点が分かりやすくまとめられている。

基礎から最新のブランド戦略フレームワークまで学べるので、応用知識まで身につけたい人にはぴったりな1冊になるだろう。

長続きするブランドをつくるには、明確なコンセプトや目的が必要

ブランディングには多くの費用や手間がかかるが、つくり上げたブランドが世の中に浸透すれば、その恩恵を長期間受け続けることができる。ただし、コンセプトや目的が曖昧なブランドは廃れるのも早いため、ひとつずつ戦略を組み立てて安定した土台をつくることが重要だ。

今回紹介した方法で戦略を立てることが難しい場合は、書籍なども活用しながら基礎知識を身につけるところから取り組んでみよう。

著:片山 雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。
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