定年後は、のんびり優雅に暮らしたいと願う人は多いだろう。しかし「リタイア貧乏」に陥ってしまうと、そうもいかない。理想とは程遠い老後を迎えてしまわないように、リタイア貧乏になる原因や回避するための資産運用法を紹介する。

リタイア貧乏になる原因

定年後の「リタイア貧乏」にご用心。回避するための資産運用法とは ?
(画像=polkadot / stock.adobe.com)

勤めていた企業を退職後、年金を受け取り始めたとしても、多くの人は現役時代より収入が減る。その状況で完済できていない住宅ローンがあったり、貯蓄額が少なかったりすると、リタイア貧乏に陥りやすい。このように、リタイア貧乏に陥る原因を5つに分けて見ていこう。

完済できていない住宅ローン

住宅ローンの完済年齢が定年より後の年齢になっていると、収入が減った状態で住宅ローンを払い続けなければならなくなる。かといって、退職金で残債を一括返済すると住宅ローン自体はなくなっても、今度は老後の生活資金が心もとなくなる。

貯蓄額が少ない

リタイア後、支出が収入を上回る場合は貯蓄を切り崩しながら生活することになる。豊かな老後生活を送ろうとするほど多くのお金が必要になるため、現役時代に貯めた貯蓄額が少ないことは、リタイア貧乏の引き金となる。

必要のない車の所有

車を所有していると維持費がかかるのは仕方がないことだが、必要がないのに車を所有しているならば、無駄にコストが発生し続けていることになる。こうした不要な支出も、リタイア貧乏に陥る大きな原因の一つだ。

医療費や介護費の負担増加

医療費や介護費の自己負担額は基本的に一定割合に収まるものの、保険外診療や介護保険外サービスの利用を余儀なくされた場合、想像よりも負担が大きくなることがある。想定外の支出に耐えられるだけの資金力がないと、リタイア貧乏に陥る可能性は高くなるだろう。

現役時代と変わらない浪費

それなりの収入がある現役時代は、浪費をしても貯蓄を切り崩すまでには至らないことが多いが、老後はそうはいかない。現役時代と変わらない調子で浪費を繰り返していると、貯蓄はみるみる減っていき、リタイア貧乏に陥りやすくなる。

高齢無職夫婦の家計収支の平均値はマイナス

総務省の「家計調査年報」からは、高齢世帯の家計の実態が分かる。

上記の報告書の2022年版によれば、夫婦ともに65歳以上の無職世帯 (夫婦のみの世帯) の場合、1ヶ月の可処分所得 (※税金や社会保険料などを差し引いた自由に使えるお金のこと) の平均値は21万4,426円であるのに対し、消費支出の平均値は23万6,696円となっている。可処分所得の平均値から消費支出の平均値を引くと毎月2万2,270円のマイナスだ。

65歳以上の単身の無職世帯の場合も同様に2万580円のマイナスとなっており、この現実を踏まえると、早くから老後資金の備えをしておくことは必須といえる。そうすることで、リタイア貧乏の回避にもつながるだろう。

リタイア貧乏にならないために始めたい資産運用

老後資金対策として検討したいのが資産運用だ。資産運用では、リスク分散の観点から複数の商品に投資することが望ましいが、ぜひ組み込みたいものの一つに「外貨預金」がある。

外貨預金のメリット

外貨預金は、円預金よりも高い金利を得られるほか、円安対策にもなる。また、膨大な銘柄の中から投資先を選ぶ株式投資とは違い、通貨の選択肢が限られていることから初心者でも始めやすい。

詳しくは後述するが、最適な外貨の組み合わせと割合をAI (人工知能) が予測してくれるサービスも登場しており、より手軽に始めやすくなっている。

外貨預金でメジャーな通貨

外貨預金でメジャーな通貨としては、米ドルやユーロ、豪ドル、そのほか金利が高めのトルコリラや南アフリカランドなどが挙げられる。特に世界の基軸通貨である米ドルは取引量が多く、日々のニュースで経済情勢もチェックしやすいことから、初心者向きといえる。

初めて外貨預金に取り組む場合は、各金融機関の米ドル金利を確認したうえで、より金利の高い金融機関でスタートするとよいだろう。

外貨預金の始め方

大和ネクスト銀行の場合、インターネットで外貨預金口座の開設ができる (大和証券の口座と同時に開設) 。その後、大和ネクスト銀行の取引サイト「外貨預金」ページの「外国為替取引」メニューで円を外貨に換える外国為替取引に申し込むと、外貨預金を始めることができる。

商品の種類としては、外貨普通預金や外貨定期預金、外貨積立、バスケット定期預金などがあり、バスケット定期預金では通貨の組み合わせと割合をAIが選んでくれるコースもある。AIによる為替動向の予測のもと、通貨ごとの為替変動リスクも加味してパフォーマンスが最大になるよう考慮されているため、初心者には心強い味方だ。

資産運用を早く始めて「時間」を味方につけよう

資産運用は早く始めた方が、「時間」を味方につけられる。運用期間が長ければ長いほどリターンを得られる期間が伸びるうえ、リターンを再投資し続ければ「複利効果」によって資産が増えるスピードも早くなるからだ。

老後資金に少しでも不安がある場合は、今すぐ資産運用を始めてリタイア貧乏に陥るリスクを回避しよう。

(提供:大和ネクスト銀行


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