キースター燃調キット

そのバイク、本当はもっと元気に走るかも? 「スタートライン」を知るセッティング術
(画像=「Moto megane」より引用)

というわけで使ってみたのがコレ。
岸田精密工業がリリースしている「キースター燃調キット」です。

このキットはキャブレターをオーバーホールするためのガスケットやジェット類がすべてそろっているパッケージで4,400円(税込/キャブ1個分)です。

そのバイク、本当はもっと元気に走るかも? 「スタートライン」を知るセッティング術
これだけのパーツがすべて入っています(画像=「Moto megane」より引用)

ちなみに、これと同等のパッケージを純正品でそろえようとするとモンキーの場合6,010円かかります。
当然ながらジェットやニードルを1種類だけ買った場合の価格です。
さらに6,010円という価格は2002年のパーツリスト表示価格なので、現在は大きく値上がりして8,000円くらいでしょう。

対してキースター燃調キットは、純正と同じ内容が半額で買えて、しかもジェットやニードルは番手違いが何種類も(モンキーは3~6種類)入っていることを考えるとかなりお得です。

フロートバルブを交換

キャブからのガソリン漏れは8割方フロートバルブが原因です。
このパーツは、キャブに送られてくるガソリンがちょうどいい量になるようにせき止めてくれるんですが、劣化すると過剰にガソリンを送ってしまってお漏らしを引き起こします。

劣化したフローとバルブとキースターのフロートバルブを見比べると…(拡大図)

そのバイク、本当はもっと元気に走るかも? 「スタートライン」を知るセッティング術
左が純正。右がキースターのフロートバルブ「アンチアルコールニードル」(画像=「Moto megane」より引用)

こんな感じでキースターの方がガソリンをせき止めるゴム部分がガッシリしていることがわかります。
ちなみに岸田精密工業はこのフロートバルブを「純正品をはるかに凌ぐ性能」と謳っています(同社での呼称は「ニードルバルブ」)。
この劣化しやすいゴム部分を強化し、ガソリンはもちろんアルコールにも強い「アンチアルコールニードル」を採用しているんだとか。

このアンチアルコールニードルに交換した結果、ガソリン漏れはピタリと止まりました。
まずは不具合①「キャブからガソリンが漏れている」が解決しました。

純正フロートバルブでも新品に交換すれば漏れは止まったんでしょうけれど、強化パーツによる耐久性の向上が期待できる分、安心感が高いです!

そのほかのガスケットも全部交換

そのバイク、本当はもっと元気に走るかも? 「スタートライン」を知るセッティング術
(画像=「Moto megane」より引用)

ガスケットはキャブレターの気密性を高めるための必需品。
これが劣化すると正常な圧力を確保できなくなったり、気化したガソリンが外に漏れたりしますよ。

そのバイク、本当はもっと元気に走るかも? 「スタートライン」を知るセッティング術
古いガスケット(左)。長期間使うとガソリンを吸ってふくらんで本来の性能をキープできなくなる。ちょっと大径化してる?(画像=「Moto megane」より引用)

これらを全部新品にしたところ、ガソリン臭を感じなくなりました!
不具合②「 常にガソリンくさい」も解決です。