本日はタイトルにある通り、ウォーレン・バフェット氏に学ぶ優良銘柄選びと長期投資についてお伝えさせてください。

「のんびりしている間にお金が増えてくれたらなあ…。」そう思ったことはないでしょうか。
もし、そんなお気持ちが強いようなら、お奨めなのが長期投資です。長期投資の考え方は至ってシンプルです。良い銘柄をいいタイミングで買って、長期的に保有し続けて、最終的に資産を増やすという方法をとります。
そして、その為にはまず投資する銘柄を選ぶ必要があります。そこで今回は、四季報を使った長期投資向きの銘柄選択の方法をご紹介したいと思います。

【参考記事】
バフェット投資を気軽に実践?世界一の投資哲学が詰まったETFのまとめ
2013年版フォーブス億万長者トップ30[世界編]~バフェット氏の連続記録止まる~
バフェット氏は今何に投資しているか?~同氏の投資哲学を学ぶ~

バフェト氏に学ぶ長期投資銘柄選択の注意点


さて、投資を始めるにはまず銘柄を決める必要がありますが、ごまんと企業があるなかで、何を基準に銘柄を選べばいいのでしょうか?
以下は、著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏の投資哲学を参考にまとめられた基準になります。

まず、長期投資を前提とした場合、売却時に投資先の企業が倒産してしまっては元も子もありません。倒産リスクを最小限に抑える必要があります。また、売却時の株価が購入時よりも上がっていれば、その分資産が増えるため、長期的な株価の上昇も見込める必要があります。
言いかえると、ローリスクローリターンが基本的な前提です。

そこで重視されるべきポイントは以下の5つです。

①業界をリードしていくような大企業
②グローバル展開をしている
③利益率が高く、継続的に利益を計上している
④自己資本利益率が高めで、借入金が少ない
⑤株価収益率15倍以下

(編集注:ここからの説明では、参考に武田薬品工業を具体例として使います。しかし、同社を推奨する意図ではないことをご理解くださいませ。)
では、上記5点について詳しく見ていきたいと思います。

① 業界をリードしていく大企業


業界をリードしているような大企業はそう簡単にはつぶれません。倒産リスクを最小限に抑えるには最適です。

リスクを最小限に抑える必要があるため、バフェット流長期投資ではベンチャー企業は避けたほうがいいでしょう。短期で儲けることが目的であれば、ハイリスクハイリターンなベンチャーも有力な候補になりえますが、リスクを最小限に抑えたい長期投資では、あまり有力な候補とはいえません。

なお、「リードしている」会社の判断として、一つの参考になるのが、業種別企業間での順位です。

業種別順位は、時価総額に基づいた業界内での順位を表しています。この順位が高い企業は、業界をリードしているといって良いでしょう。

②グローバル展開をしている


今やグローバルの時代とまでいわれるこの時代、日本国内の需要のみに頼り続ける企業の成長には限りがあります。アジアなどの新興国市場にビジネスを展開している方が、伸びしろは大きいといえます。

現時点でどれだけグローバル展開に力を入れているのか、もしくはグローバル市場にどれだけ積極的に展開しているのか、といったことは、海外売上高から推測することもできます。
例えば、武田薬品工業の場合、四季報に書かれている海外売上高比率をみてみると、以下のように53%となっています。(赤い下線の部分)

ここから、年間の売上高のおよそ半分以上を国内ではなく国外での販売で上げてあることがわかります。グローバル展開に力を入れていることがよくわかります。