この記事は2024年4月24日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=ShiiSan/stock.adobe.com)

2024年4月24日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日23日(火)には、まず鈴木財務相が「介入の環境整ったと捉えられてもいい」とはっきり「介入」という言葉を使いマーケットに警告を出した。そして欧米市場では、元財務官が介入に関してコメントしている。

元財務官の古沢満宏三井住友銀行国際金融研究所理事長は、円相場が1ドル=155円に迫る中、為替介入までの距離は相当近づいているとの認識を示した。 古沢氏は23日(火)のインタビューで、「日米の金利差が変わらない中でも、かなり急速に円安・ドル高になっている」と指摘。

出所:ブルームバーグ

米ドル/円マーケットは155.00円に急速に近づくものの、こうした要人からの連日のコメントで、155.00円が近いようで遠く、なかなかブレイクできず。高値は154.88円付近。

現在の為替相場の戦略やスタンス

155.00円のバリアはオプションがあるとはいえ、マーケットも当局の介入をかなり警戒している展開。

ただ警戒しているのは、われわれ短期トレーダーのみで、長期プレイヤーは介入をあまり気にしていない。これだけ日米金利差があると介入で仮に米ドル/円が4~5円急落したとしても、戻って来ると想定している参加者が多数。

個人的には、日経平均と米ドル/円は強気なスタンスのまま。その日経平均は先週の暴落からあっさり回復し、38,300円まで戻している。

米ドル/円もロングに戻したいのだが、当局の介入が気になるため、154円台後半では、ストップロスを155.00円超えに設定してショートにし、介入後の急落でロングに戻したいところ。日経平均の反発と、米ドル/円の155.00円の攻防に注目。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。