本記事は、山口 貴大氏の著書『月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています。
新NISAの具体的な投資対象
新NISAの生涯非課税投資枠1,800万円を、具体的にどんな金融商品で運用していけばいいのか。
「まったくわからない。どうすればいいの?」
初心者の方からすると、〝難問〟に思えるかもしれませんが、新NISAで買うべき金融商品の正解はとても単純です。
すでに具体例として取り上げてきたように、
- 米国株価指数S&P500か、全米株式の値動きに連動した株価指数
- 全世界株式の値動きを指数化した株価指数
つまり、S&P500か全世界株式に連動して値動きするインデックスファンドに投資するか、もしくはS&P500の代わりに米国市場に上場している、ほぼすべての米国株の値動きに連動する全米株式インデックスファンドを選ぶのが正解です。
ある国の株を〝丸ごと〟買うメリット
どうして、ある国(具体的には米国)やすべての国や地域(具体的には全世界)の株に〝丸ごと〟投資できるインデックスファンドが最適解なのか。
その理由は、極論をいうと100歳まで非課税投資可能な新NISAでは、
「長期、分散、つみたて」
という王道にのっとって投資すべきだからです。
「長期、分散、つみたて」は、投資初心者が難しいことを一切考えなくても、投資や資産運用で成功しやすい基本3原則 といえます。
初心者だけでなく、実際に株式投資で大成功している中級、上級レベルの個人投資家の多くも、資産の大半をS&P500や全世界株式に連動したインデックスファンドで運用しています。当然、私もその一人です。
インデックスファンドで長期投資
新NISAは、数か月単位で株を買ったり売ったりする短期売買のための制度ではありません。こつこつ時間をかけて一生涯使える生涯非課税枠1,800万円を埋め切り、20年、30年単位の長期運用を続けて、複利効果で雪だるま式に資産を増やしていくのが、新NISAの王道の投資法といえます。
図20は、世界銀行がネット上で公開している1960年から2022年までのドル建てで見た全世界、米国、日本の「名目GDP(国内総生産)」の推移です。
「GDP」はその国が経済活動を行うことで創出した付加価値です。その国の経済力をダイレクトに表す指標で、物価の変動を反映した名目GDPと物価変動の影響を除いた実質GDPがあります。株価も物価変動の影響を受けるため、どちらかというと名目GDPのほうが株価に対する影響力が強いといわれています。
2022年の名目GDPは次のようになります。
- 全世界 101兆ドル
- 米国 25兆4,600億ドル
- 日本 4兆2,300億ドル
図20を見てもわかるように、全世界や米国の名目GDPは1960年代から2022年に至るまで、ほぼずっと右肩上がりで成長しています。
一方、少子高齢化で人口が減少し、デフレ(物価下落)に苦しんできた日本は、2022年以降、為替レートが円安に振れたこともあり、ドル建てで見た直近の名目GDPが大きく下落しています。
株価というのは、その企業が属する国や地域の経済全体が発展・成長すれば、長期的に見て右肩上がりに上昇していくものです。つまり、全世界や米国のように、ここ60年以上ずっと経済成長が続いている国の企業に〝丸ごと〟投資しておけば、1年、2年といった短期的な浮き沈みはあるものの、 数十年といった長期スパン で見れば、今後も 株価が上昇する可能性は高いと考えられます。
だからこそ、インデックスファンドに長期投資することが、株式投資の中でも最も安定して利益を得やすい投資法の一つだといえるのです。
インデックスファンドで分散投資
「卵は一つのかごに盛るな」という投資格言もあるように、どんなに有望と思える企業でも、たった1社に全財産を投入してしまうと、その企業の業績が悪化するだけで大きな損失を抱えてしまうリスクがあります。
異なる値動きをする多数の銘柄に幅広く分散投資すれば、極端な話、1社が倒産して株価が0円まで値下がりしても、ほかの企業の頑張りで全体として見るとリスクを抑えた投資が可能になります。
かといって、個人投資家がたった一人で、100社や1,000社もの有望企業を独力で選んで、そのすべてに投資するのは情報面でも資金面でも不可能です。
そこで、ある国や地域、もしくは世界中から優秀な企業を厳選して、パッケージ化し、〝丸ごと〟投資できるように設計された金融商品がインデックスファンドです。
S&P500に連動するインデックスファンドなら、その1本を買うだけで、米国で超優秀とされる大型企業500社に投資できます。
「GAFAM」という略語で総称されるアップル、マイクロソフト、グーグルの親会社アルファベット、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズといった巨大IT企業も、S&P500の組み入れ銘柄です。
コカ・コーラ、マクドナルド、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど、世界中の誰もが知っている米国の国際的な優良企業も名を連ねています。電気自動車のテスラや高速半導体のエヌビディアなど、ここ数年、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長している新くのネット証券の場合、たった100円という少額資金から米国の超優良企業500社すべてに投資できます。
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