この記事は2024年5月15日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2024年5月15日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日14日(火)の米国市場は、本日15日(水)に発表される大注目のCPIを控え、大きな動きはないというのがコンセンサスだったのだが米国株はハイテク大手主導で上昇。S&P500は最高値に迫る勢いで堅調に推移。米国株の影響もあり、日経先物は38,700円に反発。

米ドル/円は一時156円台後半に反発。米ドル/円は日銀の介入後、米系短期筋が、160.00円のドルコールを断続的にロングにしており、米ドル/円は一時156円台後半まで値を上げている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円に関しては当局が9兆円ものドル売り介入を実施しており、158円が遠く、当面152.00~158.00円のレンジだろうか。

一方、ユーロ/米ドルも反発。ロンドン市場で、米CPI前に「ヘッジファンドがユーロショートのカバー急ぐ」という報道が流れた。加えて1週間でのユーロコールの需要が2月以来の高水準に上っているとブルームバーグも指摘。

マーケットはいったんユーロショートの買い戻しが進んでいる模様で、ユーロ/スイスフランも0.98フラン台を回復している。米ドル/円もユーロ/米ドルもオプションの影響が大きく、CPIを控えているため、ドルストレートはいったん様子見。

日銀の介入に関わらず、SNBのスタンスから上昇トレンドが明確なユーロ/スイスフランのロングは継続で臨みたい。

▽ユーロ/スイスフラン 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。