この記事は2024年11月18日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=zimmytws/stock.adobe.com)

2024年11月18日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

米CPI発表といった重要イベントを終えた先週の為替市場の動きは、全ての通貨が下落となり、再びドルは全面高となっている。

円は金曜序盤まで下落率トップに位置していたが、急速な買い戻しから、最下位に転じ(-1.13%)終わっている。

9月下旬にかけて、年初来の主要通貨の対ドルのパフォーマンスでは上昇最上位通貨に位置していたポンドが年初来でも下落通貨に転じ、下げ幅を拡大している。対中関税強化から、交易、貿易を通じ経済の縮小が避けられないオセアニア通貨や欧州通貨がここに続く。

米大統領選以来、為替市場全般的に、ドル買いは対欧州通貨で進む。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週明け本日18日(月)は、植田日銀総裁が名古屋市内で金融経済懇談会に出席、冒頭の講演に続き、午後には記者会見と質疑応答の時間がセットされている。前回の日銀金融政策決定会合後の会見で、「時間的余裕がある」という表現をもう使わないと明言した。換言すれば、追加利上げが近いということだが、植田総裁が本日どうまとめるか?注目したい。

先週も指摘したが、ドル買いの相対通貨の選別は続いており、対欧州通貨中心で進めるつもりだ。 今週は米ドル/円で151.00~156.00円、ユーロ/米ドルで1.0400~1.0650ドル、ユーロ/円で160.00~165.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

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