この記事は2025年2月12日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Slowlifetrader/stock.adobe.com)

2025年2月12日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

引き続きトランプ関税がマーケットの焦点となっている。中国には一律で10%の追加関税を発動し、メキシコとカナダへの関税延期は3月4日が期限。

さらに鉄鋼とアルミニウムはすべての国へ25%の関税を3月12日に発動するほか、相手国に同等の関税を課す「相互関税」も近く詳細を公表するとのこと。どこまで本気なのか真意を測りかねるが、今はこの環境でやっていくしかない。

また、昨日11日(火)パウエルFRB議長が議会証言で「利下げ急ぐ必要ない」と改めて発言、同日にウイリアムズNY連銀総裁からも「インフレ目標達成までには時間がかかる」とし、FEDメンバーのタカ派スタンスを確認することができた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円に関しては日足チャートを見ると2月7日の151円を割れで下ヒゲを出しており、底打ち感はある。足元、円買いスピードも速く、米ドル/円をショートに傾けたプレイヤーも多いので一旦は調整局面だろう。

どこまで戻るかは難しいが、ショートのストップを巻き込めれば今年もみ合いが続いていた155円付近までは視野に入る。

とはいえ、トランプ米大統領によるヘッドライン相場なのでポジションは握らずに短期売買に終始するスタンス継続で臨みたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。