外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年4月28日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼25日(金)の為替相場
(1):加藤財務相会見
(2):中国 「対米関税一部除外検討」報道
(3):英小売売上高は予想外の増加
(4):ミシガン大消費者態度指数は上方修正
(5):米大統領 相互関税再延長の「可能性は低い」

▼25日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:買い戻す動きが加速する可能性も/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

25日(金)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:25日(金)午前6時10分~26日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):加藤財務相会見

ベッセント米財務長官との会談を終えた加藤財務相が会見。為替に関して「引き続き緊密かつ建設的に協議を続けていくことで一致した」とした上で、米国側から「為替の水準や目標、あるいは管理する枠組みなど、そういった話はまったくなかった」と述べた。

(2):中国 「対米関税一部除外検討」報道

「中国政府は米国に対する125%の報復関税を巡り、米国からの一部輸入品を対象から除外することを検討している」と伝わると、米中貿易戦争を巡る過度な懸念が和らぎドルを買い戻す動きが活発化。中国との経済的な繋がりの深さを踏まえ、豪ドルはドル以上に買いが強まった。

(3):英小売売上高は予想外の増加

英3月小売売上高は前月比+0.4%と市場予想(-0.4%)に反して増加。自動車燃料を除いた売上高も前月比+0.5%と予想(-0.5%)に反して増加した。ただ、米国の関税発動前の駆け込みによる売り上げ増との見方もあったため、ポンド買いの反応は控えめだった。

(4):ミシガン大消費者態度指数は上方修正

米4月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値は52.2と速報値(50.5)から上方修正された。一方、消費者の1年先期待インフレ率は6.7%から6.5%に下方修正された。

(5):米大統領 相互関税再延長の「可能性は低い」

米国のトランプ大統領は、中国側が「なにか実質的なもの」を代わりに提示しない限り、対中関税を引き下げることはないと発言。また、相互関税の上乗せ分に関する猶予期間を再度延長する可能性を問われ「その可能性は低い」との考えを示した。これを受けてドル/円やクロス円は上げ幅を縮小する場面があった。