「見えないものを見る力」を要する21世紀の経済

なぜかっていうと、競争相手っていうのはそういう疎い人のところを狙っていきますので。ということで、経営としては、見えない部分が非常に増えている。だからまず21世紀にどうやって勝ち抜くの? と言われたら、見えないものを見る力が大切です。

これって人によって、ある人とない人がいるんですよね。いくら言っても分からないという人もいるんですけども、これは訓練で、とにかくそう言うものが見えるようにしていかなければなりません。一番いいのは友達を持つことです。友達とそういうことを議論している間に、お互いに「ああそうだよな」っていって腑に落ちるところがあると思います。ですから、見えているものだけでもって、あるいはエクセルだけでもって、ぱっぱ、ぱっぱ、やっているようではない友達、見えないものを見る力を持った友達というものを見つけていく必要があると思います。そういうことが簡単に出来る人と、なかなかそうは行かない人っていうのはあります。

もちろん、20世紀の経済でも、例えば、ウォルトディズニーなんていうのは、フロリダの、ワニがいっぱい居るような湿地帯で、通年型のリゾートを作ったわけですよね。あそこはワニしかいなかったわけですから。今ではオーランドということでディズニーワールドがあります。オーランドの飛行場もアメリカで第3位ということで、すごい発展していますけれども、100万都市になりましたけ。

しかし、ああいうオーランドの湿地帯を見た時に、「未来の公園っていうのはここにこういった形でに出来るんだ」っていうのが見える人と、「見えないんだよ」と「ワニしか見えねえじゃんか」という人の違いです。これはイマジネーションとか、構想力といいますけれども、21世紀に非常に重要なスキルの一つです。だから見えない物を見る力、それらがフルに見えるようになって、サイバースペースも見えるようになり、またボーダレスな世界も見えるようになり、マルチプルなんかも敏感に反応していくと。こういう風な経営、これが21世紀に求められる第1です。

そういうことができて、かつ、その辺のツールを上手く使う、さらに新しいものを作り出すというのが、変わった人間です。次にこれをお話しします。(ZUU online 編集部)

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