(写真=上杉学)
大手家電メーカーの1社であるソニー <6758> は5月13日、次世代のテレビ規格として注目される4Kテレビの新製品7機種をお披露目する発表会を開催し、その中で4Kテレビで2年連続の首位の獲得を目指していく考えを明らかにした。4Kテレビの市場が立ち上がり、好調だった昨年の業績を受けて、4Kテレビをけん引する同社の勢いが今後も続くかが問われそうだ。
同社が今回、公開したのはて43型から75型までの4K液晶テレビ・ブラビアのシリーズで、独自に開発した4K高画質プロセッサーX1を搭載し、4Kコンテンツの視聴を可能にするチューナーも内蔵しているとのことだ。より品質の高い音声の再生を可能にするハイレゾオーディオも採用し、ソニーならではの品質で市場の競争に取り組む。
4Kテレビについては、昨年ごろから各社が新製品を投入するなど市場の立ち上がりが進んできた。家電メーカーの中では、ソニーが4Kテレビで75%を超えるシェアを占めるなど、圧倒的な地位を築きあげ、次世代テレビ規格の普及を後押ししてきた。
現在では、パナソニック <6752> 、東芝 <6502> 、シャープ <6753> といった各社も4Kテレビに参入。BCNによると、2015年1月時点での各社のシェアは、ソニーが30%、パナソニックが21.3%、東芝が22.2%、シャープが25.3%。ソニー1社で75%以上を占めていたころからたった1年間で各社がひしめきはじめた様相だ。
家電メーカー各社は取り組みをこぞって強化していることから、今後のさらなる競争激化も必至となりそうで、4Kテレビ市場の立ち上げをけん引し、昨年の1月時点での4Kテレビのシェアが75%を超えるという他社を寄せ付けなかった業績を踏まえて、普及を今後も精力的に後押しする構えだ。昨年1年間の販売台数と金額で1位に輝いた他社を圧倒する立場を、ソニーが維持していけるのか、注目が集まりそうだ。
13日の4K液晶テレビブラビアの発表会でも、ソニーマーケティングの河野弘代表取締役が説明に立ち、今年も1位を目指すと明言。ほかにも、2016年に開催予定のリオデジャネイロオリンピックや2018年にロシアで開催されるサッカーW杯、さらには2020年の東京オリンピックなどのスポーツイベントを上げ、同社長はさらに「国内のテレビ出荷台数は20年に向けて伸びていく」と期待を込めて語った。(ZUU online 編集部)
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