この6つのアプローチから入ると、どうなるか

時間軸を過去に変えることでモチベーションが上がったこんなケースがありました。あるバリバリのキャリアウーマンの方のお話です。彼女は整骨院の仕事をしており、非常に忙しい方でした。朝は7時に出社し、夜も22時頃まで仕事をするという日々でした。ときには土曜の午後も、研修やセミナーがあれば顔を出すなど精力的に働いていました。

ただ、どんなに忙しい中でも、栄養管理や健康維持のためにジョギングなどを欠かさない方でもありました。しかし、あまりに忙しい日々が続き、自身のキャリアについて悩んだ時期がありました。

そんなとき、時間軸を変え、過去に目を向ける言葉を聴きました。すると、栄養管理や健康維持に人一倍気を配っていることに思い当たり、それが予防医療の事業に興味を持つきっかけになりました。程なくして、彼女の頑張りは認められ、整骨院の中で昨年設立されたダイエット部門の仕事を任されることになりました。そして、短期間でダイエット部門の売上げを前年の8倍以上にし、業界1年目にして800人の前で講演するほどの人材になりました。

もうひとつ。空間軸を変えることで現状を乗り越えることを決めた人の例もご紹介しましょう。とある企業の営業の方のお話です。その方は、仕事でなかなか成果が出ず、退職しようかと悩んでいました。ご本人では結論もでず、解決策も見いだせないという状況でした。

そんなとき、「尊敬する人は?」とお訊きしたところ、お父様のお名前が出てきました。この方のお父様は、ご自身が好きと思える仕事に出会えず、どちらかというと我慢をしながら会社勤めを全うされたようでした。続いて、「もしそんなお父様が貴方にアドバイスをするなら?」とお訊きしてみました。すると、「今の仕事が好きなのであれば、絶対に頑張って乗り越えることだ! と言うと思う」と答えました。

この質問によって、彼は、はたと気付きました。そしてモチベーションは高まり、もう一度目の前の仕事で頑張って再起をしようと決意したのです。

社員のやる気を焚きつけるには、相手の感情に働きかける、心の琴線を揺さぶる言葉を投げかけることです。時間軸と空間軸を駆使した言葉を駆使して、社員のやる気のスイッチの在処を探してみてください。そうすれば、社員はひとりでに答えを導き出し、最も深い感情からの行動を起こしてくれます。ぜひ、社員のモチベーションを引き出す魔法の言葉を駆使して業績向上、良い社風づくりに励んでください。

本稿を読んでも、それは難しい、と思われる方もいるでしょう。そんな方には、本当に機能するコーチを探すことをおすすめします。

(提供元: Biglife21

(ZUU online 編集部)

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