富士経済は5月18日、国内ジェネリック医薬品市場の調査結果を公表し、2017年に向けて同市場の規模が550億円にまで拡大するとの見通しを示した。13年にくらべて61倍以上という急成長となる明るい将来像を示す予測だ。

ジェネリック医薬品の普及については、日本政府も普及を後押ししており、後発医薬品のより広い利用をの実現を図っている。中でも、後発医薬品をその先発医薬品の中では、2017年までに後発医薬品のシェアを60%に拡大することを目指しており、大きなトレンドとしては後発医薬品の使用量もさらに増えるとの見通しが広がっている。

さらに、ヘルスケア分野の市場調査を行う IMS Health の調査によると、日本国内のジェネリック医薬品の普及率は、他国と比べてもまだまだ低い。具体的には、2011年のデータによれば、アメリカでは91%という非常に高い普及率を誇り、ドイツも82%、イギリスでも62%という非常に高い普及率を示した一方で、日本では約40%にとどまる格好だ。

今回、富士経済は後発医薬品市場を、オーソライズドジェネリック市場とオーソライズドジェネリック市場に分けて調査を実施。それぞれの領域での見通しが示された。

同調査結果によれば、オーソライズドジェネリック市場の2014年の市場規模は90億円となり、前年に立ち上がったばかりにもかかわらず、100億円弱の規模となっている。さらに、富士経済は、2017年のオーソライズドジェネリック市場の規模の見通しを公表し、実に61.1倍にまで拡大することが明らかになった。

加えて、バイオシミラー市場についても昨年の市場実績と、17年の見通しを公表。それによれば、2014年の同市場の規模は78億円、2017年には314億円にまで拡大することが明らかになった。いずれの市場でも大きな拡大が将来的に見込まれており、今後の展開にもさらに注目が集まりそうだ。(ZUU online 編集部)

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