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米誌『Fortune』が、現地時間2014年11月13日に『Businessperson of the Year 2014(今年の優秀なビジネスパーソン)』ランキングを発表し、1位にはGoogleのラリー・ペイジCEOが選ばれた。

『Businessperson of the Year』は、財務成績や株価状況、戦略的手腕、リスクテイキング、文化的重要性などさまざまな要素を分析および評価し、ランク付けを行う。2位にはAppleのティム・クックCEO、3位にはバイオ医薬品会社ギリアド・サイエンシズのジョン・C・マーティンCEOといったそうそうたるメンバーがランクインしている。

今回は1位に選ばれたラリー・ペイジ氏についてみていく。


ペイジ氏の生立ち

ラリー・ペイジ氏は、ミシガン州立大学の計算機科学・人工知能教授の父と、同大でコンピュータプログラミングの教鞭をとっていた母との間に、アメリカ・ミシガン州で生を受ける。両親のバックグラウンドから、コンピューターやガジェット、テクノロジー雑誌があふれる一家だったことがうかがえる。

ミシガン大学で計算機工学を専攻し、1995年に計算機工学学士号を取得。卒業後、スタンフォード大学計算機科学の博士課程に進学し、ウェブのリンク構造、人間とコンピュータの相互作用、検索エンジン、情報アクセスインタフェースの拡張性、個人的なデータのデータマイニング手法などを研究した。

修士号を取得した後、スタンフォード大学を休学し、1998年にGoogle社を設立する。


問題となったGoogleCEOの『非感情的』経営スタイル

Apple社にスティーブ・ジョブズ氏とスティーブ・ウォズニアック氏の共同設立者がいたように、Google社にもペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏という共同設立者がいた。ブリン氏は同じくスタンフォード大学計算機科学の博士課程に在籍しており、両氏は「大規模なハイパーテキスト的なウェブ検索エンジンに関する解剖」と題された論文を共著で執筆している。

彼らはGoogle設立後数年間で、何百万もの人々が利用するツールを作り出した。当初、ペイジ氏が得意とする「アイデア」や「成果」に焦点を置いた経営のやり方に、さしたる問題はなかった。しかし会社が大きくなった時、彼の人間の「感情」に配慮しないコミュニケーションスタイルが問題となってきた。