今一つはっきりしない天気で梅雨の時期特有のけだるい感じが漂っています。株式市場も方向感がない感じで、米国でのイベントを通過しても何も変わらず、日本でも金融政策決定会合の結果が注目されるものの特に何も変わらないだろうという雰囲気も漂っています。
為替も大きな動きは見られず、欧州では相変わらずギリシャがどうしたということで、センチメントは決して良くない感じです。ただ、こうした時にこそ買える銘柄を買うということで良いのではないかと思います。しっかりと底入れ感が出て来ているものもあり、焦らずじっくりと拾うということで良いのでしょう。
米国株は堅調、夜間取引の日経平均先物もしっかりしていたのですが、シカゴ市場(CME)の日経平均先物が軟調となったこともあり、売り先行となりそうです。日銀や年金の買いが期待されるものの、日銀の金融政策決定会合での追加緩和期待は薄れており、買い上がるだけの手掛かりに乏しいということになりそうです。幕間つなぎ的に小型銘柄などで値動きの良いものが物色されそうです。
20,000円水準を試すような動きは見られないのですが買い上がる動きは全く見られず上値の重い展開となっています。上値の重さが嫌気されるようであれば、再度20,000円水準を試す動きになるのでしょう。日銀や年金の買いが入れば20,400円水準を試すこともあるのでしょうが、さらに上値を買い上がるにはもう一つ二つの買い材料が欲しいということになりそうです。
本日の投資戦略
指数の値持ちは案外良いのですが、日米欧の金融政策などの先が読めないということで冴えない展開となっています。手詰まり感も出ているという感じで、「買えるもの」も少なくなっているということでしょう。それでも売り急がないということはまだまだ基調は強いとみている向きも多いということでしょう。
米国ではFOMC(公開市場委員会)が終わっても方向感は見られませんでした。いったん買われたものの買いが続かないということでこちらも手詰まり感が出て来ており、世界的な金余りとみられるなかで、調整となっているのだと思います。ただ、特に何が変わったということでもなく、米国でも日本でも企業業績は回復・拡大していると思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・
アルゴナビス
> 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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