多岐に渡る関連銘柄
電子書籍の関連銘柄は、電子書店サイトの運営では楽天、イーブックイニシアティブジャパン、パピレス、KADOKAWA・DWANGO、インフォコム、電子書籍取り次ぎではメディアドゥ、電子書籍制作ソフトではスターティア。
出版市場は縮小し続け10年連続で販売額は前年割れとなっており、全国の書店数も13年間で約7000店減少し3分の2になっています。日本人の活字離れが問題となって久しく、文化庁の調査でも1ヵ月に本を全く読まない不読率は上昇し続けています。
しかし電子書籍を含めた数字になると不読率は減少しており、この傾向は若年層で顕著に表れています。欲しいコンテンツや情報はその場で携帯端末などからスピーディに手に入れる今の時好がこの結果となったことは明らかです。
今後、さらにマーケットが掘り下げられ、視力の低下から読書が億劫になってきた高齢者(不読率が高い結果となっています)向けの文字、行などの組体裁、背景、簡便な操作性への配慮がなされ、また、若者向けコンテンツが拡充されるなどにより、電子書籍の普及はますます進むことでしょう。この潮流から、より早く、的確に消費者ニーズを掴んだ企業が大きく飛躍してくることが期待できます。
IFA 原田茂行氏
大和証券、SMBC日興証券、野村証券を経て株式会社アイ・パートナーズフィナンシャルに所属し、IFAとして独立。日本証券アナリスト協会検定会員、囲碁三段。(記事提供=
株主手帳
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