株式市場はギリシャや中国の問題などはどこ吹く風という感じですが、やはり、周りに流されず、しっかりと相場の大きな流れを見て行くということが大事なのだと思います。今回の急落・急騰を見てもわかるように決して焦ってはいけない、慌ててはいけないということです。

米国株は上昇一服となったのですが、円安となっていることやシカゴ市場(CME)や夜間取引の日経平均先物が高いことから堅調な展開となりそうです。売られすぎの修正が続く銘柄に加え、食品株などディフェンシブ銘柄や個人投資家の買い易いものがしっかりと買われており、目先的な過熱感もあるので上値は重いのでしょうが、堅調な地合いが続きそうです。

20,400円~600円水準での動きとなりそうです。この水準でいったん値固めをしてからさらに上値を目指すということになるのでしょう。20,600円水準では手仕舞い売りなども嵩んでくるのでしょうし、20,400円水準では買いが入りそうです。20,500円を挟んで右往左往することになるのかもしれません。


本日の投資戦略

堅調な地合いが続いています。日銀総裁のコメントを見ているとまだまだ景気が回復しているという雰囲気ではないのですが、株式市場ではしっかりと景気が回復したかのような感じです。基調は強含みと見て良いのでしょうし、上値を試す動きも続くのだと思います。

手掛かり難と言う感じですが、ギリシャだ中国だと言って売られすぎた分の修正は続きそうです。電機株の一角などはまだ調整が続きそうですが、食品株や医薬品株などディフェンシブ銘柄を買い直す動きが続くのだと思います。まだ買われていないものが買われる展開になりそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【関連記事】
日米の株高に警鐘を鳴らす「バフェット指標」とは?
日本人大富豪ランキング トップ20の顔ぶれはこれだ!
日経新聞・四季報などがネット上で全て閲覧可!?その意外な方法とは
注目を集める「PEファンド」とはなに?
NTTを超える数兆円超の上場?元国営3社のIPOに迫る