欧州だけではなく、世界中の市場を震撼させているギリシャ政府の債務問題。同国政府とEU、ECB、IMFのトロイカの交渉の行方は相変わらず注目を集めている。すでにギリシャからは6月30日が期限だったIMFに対する返済ができず、さらにはギリシャの国内では、トロイカの求める政府財政の改革案に「ノー」と突きつける国民投票の結果が出ている。最近では、債務の減免を行うかどうかなど、ギリシャへの金融支援実施と、債権団の条件との折り合いをどうつけるかに焦点が移ってきている。

しかし、ギリシャ政府は実際のところ、IMFへの返済を期限までに実施できなかったにもかかわらず、IMFは同国政府の不払いを「遅延」とみなして、いわゆる「デフォルト(債務不履行)」とは認定しなかった。欧州域内だけではなく、日本でも重大な状況だと、メディアが煽る報道とは裏腹に、ギリシャ政府のデフォルトとなるにはきわめて緩慢な動きでしかない。

では、頻繁にいわれる「デフォルト」とはどのような場合に街頭するのか?また、「デフォルト」の定義はいかなるものなのだろうか?今回は、ギリシャのケースをおさらいしながら、デフォルトの定義を追いかけてみる。


「デフォルト」の定義とは?

それでは「デフォルト」はどのような状況を指すのだろうか。一般的な定義は、きわめてシンプルだ。デフォルトとは「借入人が自らの借入について、約束通りの利息の支払や元本の返済を出来なくなる状態を指し、債務不履行とも言う」。この定義に従えば、今回のギリシャのケースはデフォルトだと判断できそうだが、実際にはそう簡単にはいかない。なぜなら、デフォルトを決定するのにはさまざまな判断要素が絡みあっているからだ。