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(写真=PIXTA)

「デジャビュ(既視感)」という感じです。ちょうど1か月前の7月のSQ(特別清算指数)の時もギリシャだ、中国だと大騒ぎして株式市場は大きく下落、そして急反発となったのですが、今月もまた全く同じタイミングで中国をネタに大きな下落となっています。中国元切り下げの影響と言うことも考えなければなりませんがとりあえずは大騒ぎせずに冷静に企業業績や日本の景気、そして金利などへの直接の影響はないものと、落ち着いて対処したいものです。

インターネットなどで瞬時にニュースが伝わるということもあるのですが、ちょっとしたことに大きく反応することも多くなっています。特に一昨年の5月の大暴落以来、毎月のように急騰急落を繰り返しているような感じです。目先の急騰急落にしっかりと対処できないのであれば、大きな流れにしっかりと乗っていた方が良いと思います。

米国株が下げ渋り、堅調となったことから本日の日本市場は反発も期待されます。ちょうど1カ月前と同じようにオプションSQ(特別清算指数)算出に絡んで買戻しを急ぐ動きが出ると堅調となる場面もありそうです。売られすぎとなった主力銘柄などを中心に戻りを試す動きになってくるのだと思います。

夜間取引の日経平均先物が20,000円水準を試す動きになったこともあり、いったんは底入れ感が出て来るのだと思います。為替も落ち着いて来れば、再度20,400円~600円水準での動きとなってくるのではないかと思います。オプションSQに絡んでの買戻しを急ぐ動きになると一気に20,600円水準、あるいは20,800円水準まで戻すということもありそうです。


本日の投資戦略

世界同時株安も米国市場でとまった感じです。中国人民元切り下げの影響を取りざたするというよりも、中国経済が大変なことになっているという恐怖感だけで売り急いだということでしょう。加えてオプションSQを控えての思惑もあって一気に下落となっており、いったん下げ止まると急反発も期待されます。

まったく、1か月前と同じ状況になっています。本日は8月限月のオプション最終売買日であり、先月同様に一気に巻き戻しの動きから急反発も期待されます。ここのところ毎月オプションSQのある週には「大波乱」となっているような感じで、目先の需給に振らされて右往左往しないようにしたいものです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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