世界経済が混迷する中、今後の投資方針に迷ったら世界的大富豪の投資術にヒントを得るのもいいかもしれない。Amazonの「世界のマネーメーカー」本ランキングには、ジム・ロジャーズやメアリー・バフェットら有名投資家の著書が名を連ねる。今回は1位から10位を紹介する。秋の夜長に彼らの「金言」に耳を傾けてみてはいかがだろう。(ランキングは9月12日午後6時現在、価格は税込み)
1位 世界的な大富豪が人生で大切にしてきたこと60
(ジム・ロジャーズ、プレジデント社、1512円)
投資家の間でカリスマ的存在の大富豪、ジム・ロジャーズが人生と投資で大切にしてきた哲学を語る投資哲学書の最新刊。「投資で成功したいなら、自分の眼力を磨くべき」と説く。ロジャーズの投資ノウハウは、投資家のみならず、充実した人生を送りたいと願う人々にヒントを与えてくれる「金言集」でもある。
2位 億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術(メアリー・バフェット、デビッド・クラーク、日本経済新聞出版社、1836円)
ウォール街一の億万長者、バフェットの銘柄選択術が実践的に解説された手引書。短期の売買ではなく、長期投資を考える人のためのバイブル的存在である。将来の企業価値の推定方法や投資に値するかどうかの判断基準など、著者の理論をわかりやすく解説。投資対象銘柄の将来的な期待収益率などの算出方法も具体的に記され、例題を解きながら投資力を身につけられる。
3位 マーケットの魔術師-米トップトレーダーが語る成功の秘訣
(ジャック・D・シュワッガー、パンローリング社、3024円)
アメリカのトップトレーダーらが語る成功の秘訣を惜しみなく公開。 商品投資顧問会社であるウィザード・トレーディングの最高責任者であるシュワッガーが、世界のトップトレーダー16人と、トレーダーの研究を続けている心理学者1人に行ったインタビュー記事を紹介した。苦難の末に成功を勝ち取ったトレーダーら共通の思考も見えてくる。
4位 老後貧乏にならないためのお金の法則
(田村正之、日本経済新聞出版社、1620円)
低金利で目減りする預貯金、実質減額されていく年金、インフレと物価上昇…待っているのは「老後貧乏」。90歳まで生きる長寿時代に、老後の備えとして安心して暮らしていくためには一体いくら必要なのか。賢い資産運用から保険、不動産、公的制度の活用まで、豊かで充実した老後生活を送るために今からできることを、日経のマネー専門記者がやさしく解説する。
5位 マーケットの魔術師 株式編 増補版
(ジャック・D・シュワッガー、パンローリング社、3024円)
2001年に出版された著書(マーケットの魔術師-米トップトレーダーが語る成功の秘訣)に収められたインタビューは、株式市場が天井に達する直前に実施したものであった。そこで、当時インタビューしたトレーダーに長引く弱気相場に一体どう対処したのかを、フォローアップインタビューを試みて再収録したのがこの増補版。
6位 あらゆるニュースをお金に換える 億万長者の情報整理術
(加谷珪一、朝日新聞出版、1620円)
成功する実業家や投資家は、あらゆる情報の中から有益な情報を適切に選ぶ能力があるから、ビジネスや投資で圧倒的優位に立つことが出来ると指摘。巷に溢れる情報に埋もれることなく、上手に使いこなすためには、情報を整理するための“枠組み”が必要と説く。ベストセラー『お金持ちの教科書』の著者が明かすニュース・情報からお金を生み出すコツが満載。
7位 ラリー・ウィリアムズの短期売買法【改定第2版】
(ラリー・ウィリアムズ、パンローリング社、8424円)
システムトレードのカリスマであるウィリアムズが知恵とテクニックを公開したベストセラー「短期システムトレーディング」の改訂版。実際のデータをもとに多くの検証結果と手法を紹介。効果的な短期トレーディング戦略を徹底分析し、ウィリアムズが独自開発したテクニカル指標なども記されている。
8位 ピーター・リンチの株で勝つ
(ピーター・リンチ、ジョン・ロスチャイルド、ダイヤモンド社、1944円)
リンチは全米NO.1ファンドマネジャーとして知られる。本書は個人投資家に向けて「基本的な情報と勇気を与えるため」に書かれた投資本。プロが買う株や市場の噂に惑わされず、アマチュアの優位性を発揮した投資法で、有望株の見つけ方から売買のタイミングまで、株で成功する秘訣を伝授。数字や株の分類による株動向のとらえ方、情報収集のポイント、売買のタイミングなどが記され、率直なアドバイスとその理由を初心者にも分かりやすく解説している。
9位 賢明なる投資家-割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法
(ベンジャミン・グレアム、パンローリング社、4104円)
バリュー投資理論の考案者であるグレアムによる投資理論のバイブル。企業価値が高く、割安な銘柄で元本を保全し、適切なリターンをあげるバリュー投資について解説している。ポートフォリオの運用方針を優良債券の購入、及び優良企業の普通株への分散投資をする重要性について強調。本書はあくまで投資家向けであり、トレーダーなど投機家を読者として想定していない。
10位 株式投資 第4版
(ジェレミー・シーゲル、日経BP社、3024円)
長期的な株式投資に取り組む知識が満載。1802~2006年の米国株式市場のデータを綿密に分析し、株式長期投資の優位性を具体的な数値で示している。市場心理に巻き込まれず、決めた投資のルールを長期で守ることの大切さを説いている。
(ZUU online 編集部)
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