Amazonで今、売れている「遺言・相続・贈与」本のランキングを紹介する。多くは実務家向けのマニュアル本で、相続ビジネスの盛り上がりを感じさせる。一方で、コミックエッセイも上位にランクイン。家族相続にまつわるリアルな内容が、壮絶にして感動的であるとして、多くの人の関心を集めているのかもしれない(ランキングは9月10日午後6時現在、価格は税込み)。


10位 改訂版 遺言実務入門

(遠藤常二郎、三協法規出版、3888円)

相続⑩

遺言の作成から執行までの流れを解説。実務上のケーススタディやアドバイスも盛り込まれており、遺言のノウハウが満載だ。改訂版には改正施行された相続税法に基づいた最新判例も掲載されている。


9位 相続実務に役立つ戸籍の読み方・調べ方

(小林直人、伊藤崇、尾久陽子、渡邊竜行、ビジネス教育出版社、2592円)

相続⑨

相続を切り口に、戸籍について説明している。戸籍収集の必要性から戸籍の具体的な見方、注意すべき点などを丁寧に解説している。



8位 想いが通じる遺言書の書き方

(堀田力、大沢利充、PHP研究所、1296円)

相続⑧

なぜ、元気なうちに遺言書を書いたほうがよいのか。どんな筆記用具で書いたらよいのかなど、自筆証書遺言の書き方を基本の「き」からていねいにナビゲートしてくれる。相続についての事例も充実している。




7位 民法Ⅳ補訂版 親族・相続

(内田貴、東京大学出版会、3780円)

相続⑦

内田民法シリーズとしておなじみの「教科書」。民法の中の「家族法」と呼ばれる領域を、家事紛争をめぐる裁判制度を通してわかりやすく解説している。判例を中心に説明されているので相続の知識に精通していなくても理解しやすい。



6位 相続財産の管理と処分の実務

(佐藤純通、田島誠、鯨井康夫、小越豊、加藤正治、日本加除出版、3456円)

相続⑥

相続財産管理業務について解説している実務書。司法書士が担う、財産管理業務の法的根拠を分析。これからの司法書士業務の可能性を広げる1冊といえるだろう。



5位 行政書士のための 遺言・相続 実務家養成講座

(竹内豊、税務経理協会、2484円)

相続⑤

メディアにもよく登場する行政書士事務所の所長が、遺言・相続の諸手続きのノウハウを惜しみなく紹介したスキル本。相続マーケットでどのような手続きが業務としてできるのかが整理されており、そのタイトル通り、まさに実務家養成に最適の内容となっている。


4位 母の形見は借金地獄 全力で戦った700日

(歌川たいじ、KADOKAWA/エンターブレイン、1080円)

相続④

虐待という過去を乗り越え、和解した母親が「事故死」。残された多額の借金、大手保険会社相手に起こした裁判など700日間の著者の奮闘を描いたコミックエッセイ。重いテーマにもかかわらずユーモアにあふれている。




3位 相続人不存在・不在者財産管理事件処理マニュアル

(野々山哲郎、仲隆、浦岡由美子、新日本法規出版、3456円)

相続③

増加している「相続人不在」の財産管理案件に対応したマニュアル書。相続財産管理人の選任、財産管理の開始から終了までの具体的な対処方法を指南。処理の流れがフローチャートで説明されているので、ポイントが理解しやすい。


2位 自分でできる相続登記

(児島明日美、自由国民社、1728円)

相続②

不動産を相続した人向けのわかりやすい1冊。名義変更など、自力で相続登記をやりたい人もこの本さえあれば大丈夫。相続登記の難易度チェックや書類の読み方など、素人でも短時間で基本知識が身に付く親切な内容となっている。


1位 相続人不存在の実務と書式

(水野賢一、民事法研究会、2916円)

相続①

相続人がいない場合の手続きの流れをわかりやすく解説。最新の書式が反映されている。家庭裁判所備付用紙の書式も掲載されていて便利。相続人不存在事件にかかわる弁護士など実務家にとっては必携の手引書となっている。 (ZUU online 編集部)

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