(写真=ZUU online編集部)
堀江貴文: 食糧難で配給したりもていますが、半分はロスしていますよね。そのロスをITを使って効率的にする仕組みもできてきています。農業生産だってどんどん自動化しているんですよ。アメリカ行ったらトウモロコシとか小麦はほとんど人間が介在しなくていいんですよね。一方で、地域の農産業の保護のためだとか、効率の悪い農業をやってもいますが、「いいじゃんトウモロコシとか小麦とかアメリカに造らせればいいじゃん」って。安く大量に作ってくれてて、グーグルとかの広告モデルを持って来たりすると、食料を タダで くばってもいいんですよ。今では、ロボットが富を作り出していますし。
湯川鶴章:
全体の富がふえていくことは間違いないと思います。これからはどうやって分配していくかということを考えていかないといけない。
近未来は「ロボットがはたらき、人間は遊ぶ社会」
堀江貴文:
「働かざるもの食うべからず」とか、憲法の労働の義務とかは150年前の常識です。朝から晩まで必死で農作物を作っていた時代の道徳です。
ですから、「ずっと遊んでればいいんじゃないの」って言ってます。そこで投資先として注目しているのはエンターテイメント産業なんですよ。これから遊んでいる人たちがヒーローになります。みんなの遊ぶ時間はどんどん増えてるでしょ。ユニクロは週休3日にしたりしています。だから、遊び方を教えてあげることは、すごく大きな産業になってくると思うんです。
ロボットとかの話とはちょっとずれるんですが、タイではウェイクパークという、田んぼでウェイくボードをする遊び場があります。そのまわりの風景は全部、田んぼです。ウェイクパークでは自動で機械が走っていて、無人でウェイクボードをやる場を提供しています。一日中、人々がウェイくボードをして、遊んでます。これが近未来の風景だと思います。
林要: エンターテイメントに注目されてというのはまさに、ロボットが浸透した際の最後に残る人間の仕事が、そこになると思うんです。やっぱり感動させることができるという点で、エンターテイメントなんですよね。無意識化にはたらきかけるものというと、五感への刺激だったりするわけです。どれだけの感覚を、いかに刺激できるかがお金につながってくるような気がしています。
中野信子:
ゲームをやっていても思うんですが、ゲームをやっている理由は、面白くてやっているというよりも、「オレこんなハイスコアをとった」って自慢したくてやるんですよね。というのは、ゲームは感覚を刺激する喜び以上に、自己実現的な欲求を満たしてくれるんですよね。