以前に比べると外国企業の株式は手軽に購入することができるようになってきた。CFD(Contract for Difference:差金決済取引)を利用すればレバレッジをかけて売買することもできるため、外国株式投資は心理的なハードルは低くなり始めている。
ただ、取引時間帯も主要プレーヤーも海外ということなので、国内メディアとは違った情報収集が欠かせないだろう。そういう視点ではTwitterをうまく利用すると大きな効果を発揮することができる。今回は外国株式投資において投資家の強い味方になりそうなTwitterアカウント10選を紹介していく。
ロイタートップニュース(Reuters Top News)
ー速報性のあるニュース取得に!
World shares rise to two-month highs after U.S. data:
http://t.co/wWTQm79XRN
pic.twitter.com/aa3eWngHQz
— Reuters Top News (@Reuters)
2015, 10月 16
トレーダーの多くはニュースのヘッドラインを見ながらトレードするが、その中でも非常に注目されているのがロイターだ。ロイターはトップニュースだけをTwitterでも配信しているため速報性のあるニュースを取得できる。
最近ではアルゴリズムによる高速取引もこうしたヘッドラインのテキストを読み込んで動いているので、重要な情報となる。英語がベースにはなるが、日本語サイトに同じ情報が登場するよりも早くチェックすることができる点が大きな魅力だろう。
ダウ・ジョーンズ (Dow Jones)
ー外国株を取引するのであればとりあえずフォロー
Top 3Q VC US industries per
#VentureSource
? 28% Biz&Fin groups, 26% Consumer Services, 21% IT & 20% Healthcare. More
http://t.co/bRTSDMsFT3
— Dow Jones (@DowJones)
2015, 10月 15
ロイターとともに多くのトレーダーに読まれているのがダウ・ジョーンズだ。個人で契約を結んだ場合と比較すると情報は内容は限られるが、ヘッドラインと同様のものがほぼリアルタイムで配信されるため、何か大きな動きがでた際には相場の反応を察知するのには非常に有効になる。アルゴリズムの高速取引もテキストを読み込んでいるので、外国株を取引するのであればとにかくフォローしておきたいアカウントとなる。
ファイナンシャル・タイムズ (Financial Times)
ー欧州の金融・経済情報で大きな信頼
Barclays plans to exit trading operations in Europe, Asia and Latin America
http://t.co/1wzVY9Pjf0
pic.twitter.com/qkuwD2QU3T
— Financial Times (@FT)
2015, 10月 16
欧州を中心とした金融、経済情報において大きな信頼を得ているのがファイナンシャル・タイムズだ。とくに各国の中央銀行の動きや個別企業のM&Aネタなどでは特ダネも多くなる。英国発の情報だが、米国などのニュースも網羅されており、米国メディアとは異なる視点に接することができるのも魅力だろう。
WSJブレーキングニュース(WSJ Breaking News)
ー米国株投資家は押さえておきたいアカウント
Chances of a Fed rate increase in 2015 diminish amid new signs of anemic economic activity
http://t.co/gaEEWhUwot
— WSJ Breaking News (@WSJbreakingnews)
2015, 10月 14
ブレーキングニュースの配信ということでいうとWSJブレーキングニュースも非常にスピード感があり、欠かすことのできない存在といえる。とくに米国株の投資をするなら押さえておきたいアカウントだ。速報ニュースをチェックするのであれば、こちらアカウントをフォローしておくことがおすすめとなる。
浜町SCI
ー世界の著名投資家のニュースを無料で
ジム・ロジャーズ:今は引いて何をすべきか考える時
http://t.co/ZDYXhZhOUc
— 浜町SCI (@HamachoSCI)
2015, 10月 14
浜町SCIは国内株式を中心として、国内外の金融資産への投資・調査に従事している会社で、投資・経済レポートや世界の著名投資家のニュースを無料で見ることができるのがメリットである。日本語の内容になっている部分も助かるもので、速報のニュースとは別に経済レポートや主要な投資家の発言などを深く理解するのには役立つアカウントといえる。
ゴールドマンサックス
ー市場の見通しを参考に
GS reports 3Q net rev of $6.86bn, net earnings of $1.43bn. Diluted earnings/common share of $2.90. 8.8% annualized ROE for first 9 mos. 2015
— Goldman Sachs (@GoldmanSachs)
2015, 10月 15
市場分析をツイートするほか、企業ニュースも提供してくれるので役に立つ。ただし証券市場で実際にビジネスをしているだけにポジショントークも含まれれるので注意が必要だが、市場の見通しを語っている内容は参考になるものも多い。フォローしておいて損はないアカウントといえる。
ストーン・アンド・マッカーシー・リサーチ・アソシエーツ
ー経済および市場分析の専門企業 調査結果は見逃せない
Equity Market Technicals: As Yen Breaks Out, S&P Reversion Remains Healthy
http://t.co/clDjpNORR2
— Stone & McCarthy (@StoneMcCarthy)
2015, 10月 15
経済および市場分析を専門とする企業がこのストーン・アンド・マッカーシー・リサーチ・アソシエーツだ。この会社は米供給管理協会(ISM)が発表した2014年5月の製造業総合景況指数の誤りを指摘したことで有名になる。調査結果などのツイートはなかなか参考になるものもあり見逃せない存在だ。
レイ・ダリオ(Ray Dalio)
ー世界最大のヘッジファンドCEO
How Ray Dalio runs his hedge fund. A conversation with him and Michael Bloomberg
http://t.co/EYlJOvUr3M
— Ray Dalio (@fauxRayDalio)
2015, 9月 25
世界最大のヘッジファンド、ブリッジ・ウォーター・アソシエイツのCEOであるレイ・ダリオ氏は2015年3月に、米国が利上げを行えば、1937年~1938年の大暴落の再来になる可能性があると警告したことでも話題となった著名投資家だ。2008年のリーマンショックの際にも警告を行っており、その後その通りに大きな問題となったことから、現在のFRBメンバーも彼の発言には一目置いていると言われている。
直近ではFRBは利上げよりもQE4を実施すべき他としており、市場もレイ・ダリオ氏の発言を重視しているだけにアカウントはしっかりフォローしておきたい存在といえる。
ジェフリー・ガンドラック(Jeff Gundlach)
ー彼の予想どおりに相場が動く?
ETFs are on the march - HITC
http://t.co/BHANvFBbjk
$$
— Jeff Gundlach (@fauxGundlach)
2015, 10月 17
今年もっとも相場の先行きを当てているのが、ビルグロスの後に新債券王の名を与えられたダブルラインキャピタルのジェフリー・ガンドラック氏だ。今年の相場が彼の予想どおりに動いていることからも、発言が注目されるようになっている。
直近では同氏は12月の利上げには反対であるものの、その可能性は半々であると発言している。このタイミングで利上げしなければFRBはチャンスを逸することになる、といった発言をしている。
ローレンス・サマーズ(Lawrence H. Summers)
ー米利上げは彼の発言に要注目
The world is badly under-investing in epidemic and pandemic protection relative to the risks involved:
https://t.co/vbQdjGOdlT
via
@sharethis
— Lawrence H. Summers (@LHSummers)
2015, 10月 14
クリントン政権時代の財務長官。神童と呼ばれMIT(マサチューセッツ工科大学)に飛び級入学を果たしたローレンス・サマーズ氏。同氏は、かねてより長期停滞論を主張し、先進国はもはや簡単には成長しないことを指摘し続けている。しかし、FRBの利上げには猛然と異を唱え、FRBの中でも影響力のきわめて大きな存在となっている。米国の利上げに向けてはこの人物の発言は見逃すことができない。ここ最近、頻繁にツイートすることから、金融業界全体で注目されるアカウントとなっている。
ZUU online
ー様々な投資情報を配信中
以上、外国株式市場に役にたつとなると英語で読まなくてはならないアカウントが多くなるところが多少難しくなるが、リアルタイムで情報をとるためにはそうした壁も乗り越える必要がある。ご紹介したアカウントをフォローするだけでもリアルタイム情報を押さえることができるので、ぜひチェックしていただきたい。(ZUU online 編集部)