郵政IPO株と普通株の違い
(写真=PIXTA)

2015年最大の市場イベント「郵政3社の同時上場」が11月4日に実現する。郵政上場で世間が盛り上がる中、IPOとして郵政株を購入する機会を逃してしまった人や抽選に外れてIPOを購入できなかった人も多いのではないだろうか。

だが実際のところ、郵政株に投資する機会はIPOだけではない。普通株を狙えばさらに投資の機会を広げることができるのだ。IPO株と普通株の違い、普通株を買うことの利点、そして郵政株を購入できる証券会社について探っていこう。

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そもそもIPO株と普通株の違いは?

IPO株と普通株はどのような違いがあるのだろうか。まずは基本的な知識をおさらいしておこう。

【IPO株】
新規に市場に上場する企業は、株式の一部を上場前に販売する。この株式を「IPO株」と呼んでいる。

まだ株価がついていないために公募価格での販売となるが、予想される株価よりも公募価格が低く設定されることが多いために申し込みが殺到し、抽選によって購入権を分配することがほとんどになる。

また、IPO株は上場前に販売される株式であるので、購入しても上場するまでは売買を行うことができないことに注意しよう。

【普通株】
すでに市場に上場して市場に流通している株が「普通株」である。上場しているので、取引相手さえいればいつでも売買が可能だ。

IPO株は市場に出回っていないためにその価値も不確実であるが、普通株は市場の反応を見ながら購入・売却が行えるという利点がある。

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IPO株は上場前・普通株は初値から買える

購入するタイミングだけでなく、購入しやすさも「IPO株」と「普通株」では大きく異なる。

まず、IPO株は上場前の「抽選参加意思表示期間(ブックビルディング期間、通常5~7日間)」内に申し込んで、抽選によって購入権が与えられた場合は「購入期間(通常3~5日間)」内に購入手続きを完了させて購入するのがIPO株だ。

この期間を逃すと、抽選に参加することも購入することもできなくなってしまう。IPOの予定が発表されたら、ブックビルディング期間と購入期間をしっかりチェックしておこう。

人気の銘柄の場合は、当選確率が数十倍~数百倍になることもある。欲しいと思ってもなかなか手に入らないのがIPO株でもあるのだ。

一方、普通株は取引相手さえいればいつでも売却・購入が行える。希望の価格で購入できないことはあっても、取引が全くできないという事態はほとんど起こらない。

>> ブックビルディング期間を過ぎても郵政株を買える証券会社を先読み


普通株を買うなら?購入方法と銘柄の選び方

いつでも購入できる普通株。銘柄を選ぶポイントとは何であろうか。購入方法と選び方を見ていこう。

【購入方法】
株取引を行うためには、証券会社の口座が必要だ。インターネットを使った取引を行うネット証券会社なら口座開設費も口座維持費も無料なので、購入したい銘柄が見つからない場合でも負担なく保有することができる。

口座を開設したら、証券口座に取引に必要な資金を入金して購入したい銘柄を選択しよう。株数を指定して「注文」ボタンを押せば、購入手続きは全て完了だ。

【上場銘柄の選び方】
値動きの激しい株式を扱うことは、株投資上級者にとっても至難の業だ。株投資の初心者には、安定性の高い株式を長期保有して配当金や株主優待を受けるローリスク投資が適していると言えるだろう。

事業内容や将来性が読みやすい身近な企業の株式や、長年にわたる実績がある大企業の株式は、長期保有に向いた安定性の高い株式となりやすい。

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IPOだけではない郵政「上場」株に注目

前述した通り、身近な企業であり、かつ長期に渡る安定した実績があることが重要が銘柄を選ぶ要素となるだろう。それらを踏まえて、郵政株を「IPO株」としてではなく「普通株」として購入する魅力を考えていこう。


ファンドによる組み入れ需要

郵政3社の株はTOPIXに組み入れられるため、TOPIX連動型のファンドが郵政3社の株式を相当数購入することが予想される。そのため上場後にもファンド組入需要を先読みした個人投資家による郵政株の買い入れが予想でき、株価が上昇する可能性もあるのだ。

郵政3社の上場は11月4日となる。郵政株を売出と同時に購入することを考えているなら、スケジュールをしっかりと把握し、売出時期に乗り遅れないように早めの行動を心がけよう。

日本郵政 ゆうちょ銀行 かんぽ生命
売出価格 1400円 1450円 2200円
仮条件決定日 10/7 10/7 10/7
ブックビルディング期間 10/8~10/23 10/8~10/16 10/8~10/16
公募価格決定日 10/26 10/19 10/19
購入申込期間 10/27~30 10/20~23 10/20~23
上場日/売出日 11/4 11/4 11/4


まだ間に合う!郵政上場してからも買える証券会社

郵政普通株を上場初日に購入するためには、どの証券会社を選ぶことができるだろうか。11月4日にまでに口座開設ができる証券会社をいくつか紹介しよう。


【カブドットコム証券】

カブドットコム証券 」はパソコンや携帯電話のカメラ・ファックスで本人確認書類を提出すれば、最短即日口座開設・翌日取引開始が可能。三菱UFJフィナンシャル・グループが母体の安心感も魅力。

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【楽天証券】

楽天証券 」は、本人確認書類をウェブでアップロードすれば、最短5分で口座開設申し込みが完了できる。

取引を行うマイページにログインするためのパスワードとIDは最短3営業日後に簡易書留で郵送される。取引画面の見やすさやツールの情報量の多さにも定評あり。

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