導入にあたって注意すべきこと

リバースメンタリングはメンタリングと違い、新人教育のためのプログラムではない。上司・先輩社員の成長を促し、優秀なリーダーを育成するためのプログラムだ。リーダーには若手社員の能力をアップさせ、気持ちをつかみ、チーム全体を成長させる能力が求められる。高いマネジメントスキルを身につけるには、リバースメンタリングはとても有効な手段だといえる。

一方、逆メンター制度を導入する場合に注意すべき点もある。これは、教える側の若手、教えられる上司のどちらの立場にも言えることだが、最も気をつけたいのは、趣旨の理解度の確認だ。

制度を導入しても、上司が新人に「若造が何を生意気なことを言っているんだ」などと反応するようではお話にならない。またメンター側への趣旨説明やフォローも欠かせない重要事項になる。


職場の雰囲気を悪くしないために

メンターの人選に問題がないか、といった基本事項はチェックを怠ってはならないし、お互いの相性的な問題が起こることも予測しておかなければならない。職場の雰囲気や人間関係を険悪にしないためにも、リバースメンタリングの趣旨の周知、導入後のフォローといった点に注意を払う必要がありそうだ。

目まぐるしい速度の時代の変化に対応するためには、若い世代の柔軟な感性や新しいスキルを学び、それを生かす努力が重要だ。自分が年長者、教えられる側の立場だった場合、若手に対して素直に教えを乞うことができるだろうか? その姿勢を持つことが良きリーダーとなるカギとなるかもしれない。 (ZUU online 編集部)

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