金融市場のレガシーなプレーヤーも注目
金融市場では当初ビットコインと距離を置いていたレガシーなプレーヤーも続々とその仕組みにかかわろうとしている。ニューヨーク証券取引所は5月、ビットコイン価格の指標「NYXBT」の配信を発表。ゴールドマン・サックスのほか、UBS、バークレイズ、シティ、BBVA、ウエルズファーゴ、NASDAQなどが参入をはじめており、市場の流れが大きく変わることも期待される。
G7は仮想通貨の規制強化に向け協議
一方先進7カ国(G7)は、足元で過激派組織「イスラム国(IS)」の資金移動にも利用されている疑いがあるビットコインなどの仮想通貨に対する規制強化に向け、協議を行っており、先進国を中心にして規制強化はまぬがれない状況になってきている。
仮想通貨などの金融サービスは国境を簡単に超え、各国の安全保障当局の監視をくぐり抜けて展開される傾向がある。ビットコインも第三者の認証を必要とせずに国を問わず迅速に匿名で売買できるため、麻薬取引や資本規制逃れなどさまざまな違法行為に使われてきていることから、規制のハードルはますます高まる事態に陥っている。
ある意味、それだけ便利な存在であることを印象付ける話だが、功罪とりまぜた状況の中で、ビットコインがなんとか生き残る可能性があるとすれば、いかに透明性の高い標準化が行われるかだろう。
インターネットの世界規模での爆発的な普及を呼んだのはまさに標準化の妙味。同様に仮想通貨の標準化を誰が推進するのか、誰もが納得いくような仕組みにできるかが最大のポイントといえる。(ZUU online 編集部)
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