(写真=Getty Images)
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「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」(以下、エピソード3)から10年ぶりとなるシリーズ最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が、日本国内でも2015年12月18日午後6時半から全国で一斉に公開されている。

今後2年おきに新作公開

28日付で各メディアが、今作が公開後に史上最速で10億ドルを突破したと伝えており、「スター・ウォーズ」がもたらす経済効果は測り知れず、改めて言及する余地がないと言っていいほどだ。今作は、新たな3部作の第1弾という位置づけで、今後2年おきに新作が公開される見通しであることから、中期的な視点からも株価の材料となる可能性があり、投資家としても関心の高いところだ。

参考までに、前作「エピソード3」公開当時の関連銘柄の動向を探ってみることにする。

前作公開時の関連銘柄の動向は?

前作の日本公開は2005年7月9日で、当時の日経平均株価・TOPIXについて言えば、公開同月の7月以降、ライブドアショックが起こった2006年1月までの約半年間、パフォーマンスが良かったことは先に指摘しておきたい。当時は日経平均株価が1万2000円台から1万6000円台まで回復するなど株価上昇が注目され、活況となっていた時期だったことが背景にある。

また、東証1部の銘柄であれば、個別の材料よりも日経平均やTOPIXなど指数に連動しやすい面があることから、当時のように全体相場が堅調な局面では良いパフォーマンスになりやすく、「スター・ウォーズ」ビジネスに関連が高いことなどを材料に株価が上昇したとは考えにくい面があることはあらかじめご了承いただきたい。(銘柄のなかには株式分割などを実施したものもあるため、当時の値幅や上昇率などについては明記しないものとします)。

東宝 <9602>
TOHOシネマズを傘下に持つ。「エピソード3」公開直後では、2005年9~12月まで4カ月間、高パフォーマンスを示現した。

ゲオホールディングス <2681>
ビデオ、CD、DVD、ゲームソフト、本等のレンタル、リサイクル、販売を手掛けることから注目される。「エピソード3」公開直後では、2005年10~12月のパフォーマンスが良好たった。

オリエンタルランド <4661>
入園者数世界有数の東京ディズニーランド(TDL)・東京ディズニーシーなどを運営する、個人投資家にも大人気の銘柄。TDLに「スター・ウォーズ」の世界を模したアトラクションも持つ。ただ、「エピソード3」公開当時についていうと、米ルーカスフィルムが米ウォルト・ディズニー・カンパニーに買収される以前で、前述のTDLアトラクションもオープンが2013年5月7日。ここ数年のような株価の上昇とは無縁だったようだ。

ソニー<6758>
「ダース・ベイダー」デザインのスター・ウォーズ限定版PlayStation 4を発表している。「エピソード3」公開当時は2005年11月~2006年1月まで3カ月連続でローソク足が月足陽線となった。

バンダイナムコホールディングス <7832>
バンダイとナムコが経営統合。ゲームセンターで稼働中の大型ゲーム機「スター・ウォーズ:バトルポッド」を456万円ながら、個人向けにも発売している。奇しくもホールディングスとしての上場は2005年9月で、「エピソード3」公開後だったものの、パフォーマンスは良くなかった。

タカラトミー <7867>
ディズニーやスター・ウォーズ製品の取り扱いでは歴史が長く、特設Webサイトでは、ダース・ベイダーやR2-D2など、映画の人気キャラクターのフィギュアを販売している。「エピソード3」公開後の株価のパフォーマンスは良かった。ただ、当時の同社はタカラを吸収合併する直前だった。

SANKYO <6417>
パチンコ・パチスロメーカーのSANKYOも、スター・ウォーズデザインのパチンコ台を手掛ける。前作の公開前月から2006年4月まで上昇トレンドとなった。

ANAホールディングス <9202>
ウォルト・ディズニー・ジャパンと「STAR WARSプロジェクト」を展開、「スター・ウォーズ」の特別塗装を施したジェットを10月から営業運航に導入。ANAでは今後も、「STAR WARSプロジェクト」でさまざまな企画を展開する方針。2015年10~12月は良いパフォーマンスだった。

「スター・ウォーズ」効果あり?

以上、一般的に関連が深いとされる銘柄を検証したが、業種も多岐に及んでいるにもかかわらず、概ねパフォーマンスが良かったようだ。相場全体の上昇の上昇を差し引いても、「スター・ウォーズ」効果が無かったとは言い切れない可能性がある。

また、今作以降「スター・ウォーズ」を米ウォルト・ディズニー・カンパニーが手掛けている。ディズニー映画と言えば、2013年に公開された「アナと雪の女王」が世界中で大ヒットし、「アナ雪」効果とまでいわれた社会現象にもなり、ディズニーの株価を押し上げたことは記憶に新しい。「アナ雪」のみならず、ディズニー映画は株価の相関性が高いことから、今作の「スター・ウォーズ」がディズニーの株価を押し上げるとの見方が強い。今後、ディズニーの株価が「スター・ウォーズ」効果を織り込みに行く過程で、日本株の関連銘柄も動意づく可能性がある。(ZUU online 編集部)

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