この5カ条で腰痛は怖くない!

「生物心理社会的疼痛モデル」に基づく最先端の腰痛治療では、「青信号の腰痛」に対して、腰痛に対する不安を脇に置き、痛みに対して過度の注意を向けず、多少の痛みがあってもかまわず体を動かすよう勧められる。仕事を休んでいるなら早めに復帰することになる。

そもそも腰は動かすようにできているので、普通に動かしていたほうが、かえって痛みは早く楽になる、というのがその理由だ。とはいえ、痛みのある動きを無理にやる必要はなく、あまりに痛いなら安静にしていてもいい。しかし、安静は2日ほどで十分であり、それ以上の安静は回復を遅らせるという。

「青信号の腰痛」が起きたときに、あるいは、腰痛の発症・再発で苦しむ前に実践すべき5か条を以下にまとめてみた。

第1条 痛みを治そうと焦らない
焦燥感は交感神経を興奮させて痛みを強める。焦っても早く治るわけではないので、痛みがあっても気にしすぎないことだ。また、「怒り」や「焦り」といった感情は痛みを強めるので、日ごろから何事も鷹揚に構える習慣を身に付けたい。

第2条 痛みを我慢しない
痛みが長期間に及ぶと、神経系に変化が生じて慢性痛症に進行するので、痛みがつらいときには、鎮痛剤でも整骨院や鍼灸院の施術でも、運動でもマッサージでも何でもいいので、痛みの緩和を図ったほうがよい。

第3条 睡眠を十分にとる
徹夜は痛覚過敏を引き起こす。睡眠に問題がある場合も同様に痛みが増強する。十分な睡眠をとることは、腰痛の緩和・防止に必要だと心得よう。

第4条 痛みに注目しない
痛みに注目しすぎたり、「痛い、痛い」と口癖のように言ったりしていると、心理的な働きにより痛みが増強しやすい。痛みのことを忘れるほど楽しいことがあるなら、それに励むことで痛みそのものも緩和する。

第5条 痛みがあっても、普段通りの行動をなるべく心掛ける
腰痛がある、あるいはその再発が怖いときには、どうしても行動範囲が狭まってしまう。だが、「赤信号の腰痛」でない限り、普段通りの行動をとったほうが、結果的に腰痛の緩和・防止につながる。

以上の5か条を一言で言うなら、「腰痛のことを気にしない」ということだ。安静にしすぎず、普段通り動き回ることが、最大の腰痛改善法・防止法だということなのだ。

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