「生活費が最も高い国ランキング」の2016年版が発表され、アジアではシンガポール(4位)、香港(10位)、クウェート(9位)、日本(11位)が上位20カ国に入った。調査対象となったのは122カ国・地域。上位3カ国は英国の海外領土であるバミューダ諸島に続き、スイス、バハマという結果になった。

ランキングは米最大の市場データ会社Numbeoがまとめたもので、5つの項目(消費者物価指数(CPI)、賃料、賃料を含むCPI、食料雑貨、外食、購買力)の評価指標率は、ニューヨークと比較した割合である。

1位と3位を除いては、欧州(特に北欧州)とアジア諸国が上位20カ国をほぼ独占状態で、米国(21位)やカナダ(30位)は圏外という結果に。

観光業と金融業が盛んなことで知られる首位バミューダ諸島は、2014年の国連総計で1人あたりのGDP値が8万9795ドル(約1028万5119円)と世界最高の数値を記録しており、最下位インドのCPIの差は109.54と非常に大きくひらいている。

シンガポール、香港の賃料は日本の2〜3倍

アジア圏で最も生活費が高いのは、CPIが83.67で4位となったシンガポールだが、評価項目だけを見る限り、香港が「賃料(82.57)」「賃料込みのCPI(82.00)」、クウェートが「食品雑貨(96.13)」、日本が「購買力(117.55)」と最高値に達しており、シンガポールが他国を上回っているのは「外食(53.75)」のみだ。

日本は4カ国中、購買力を除いては全体的に低めで、特に賃料は29.75とシンガポールや香港の半分以下であるが、食品雑貨はシンガポールよりも高い86.90という数値となっている。

近隣国の韓国は22位、台湾は41位、中国は61位など、今年ランクインしたアジア諸国よりは比較的「お財布に優しい国」のようだ。

生活費が最も高い国20位とニューヨークと比較したCPI

20位 フィンランド 75.25
19位 フランス 75.30
18位 ベルギー 75.44
17位 スウェーデン 75.70
16位 イスラエル 75.75
15位 アイルランド 78.03
14位 ニュージーランド 78.17
13位 オーストラリア 78.45
12位 英国 81.03
11位 日本 81.25

10位 香港 81.48
9位 クウェート 81.62
8位 ルクセンブルク 82.01
7位 シンガポール 83.67
6位 デンマーク 84.88
5位 アイスランド 96.45
4位 ノルウェー 99.80
3位 バハマ 107.54
2位 スイス 123.10
1位 バミューダ諸島 133.68

(ZUU online 編集部)