最新データによると、1ヶ月に1冊も「本」 (電子書籍を含む) を読まない人の割合は62%にも上る。スマートフォンやパソコンに時間を取られることが主な理由とされているが、こうした状況下で資産運用については「書籍」を通じて学ぶべきなのか。それとも、ほかの方法のほうが効率的なのだろうか。

本記事では、投資を学ぶ手段ごとのメリットに触れながら、初心者が取り組みやすい資産運用の方法についても紹介する。

1ヶ月に1冊も本 (電子書籍を含む) を読まない人の割合

月1冊も本を読まない人は62% ! 投資を学ぶにはどの方法がベストか ?
(画像=c11yg / stock.adobe.com)

文化庁が発表した令和5年度「国語に関する世論調査」では、「あなたは現在、1ヶ月に大体何冊くらい本を読んでいますか。電子書籍を含みますが、雑誌や漫画は除きます」 (※1つ回答) という質問が行われており、その結果、「読まない」が62.6%、「1、2冊」が27.6%、「3、4冊」が6.0%の順に多かった。

2008~2023年のデータ

過去の調査データを並べてみると、2008年から2018年にかけてはほとんど変動がなかったものの、2023年には月に1冊も本を読まない人の割合が大きく増加している。

回答2008年2013年2018年2023年
読まない46.1%47.5%47.3%62.6%
1、2冊36.1%34.5%37.6%27.6%
3、4冊10.7%10.9%8.6%6.0%
5、6冊3.3%3.4%3.2%1.5%
7冊以上3.3%3.6%3.2%1.8%
無回答0.5%0.2%0.2%0.5%

なぜ読書量が減っているのか ?

近年、日本人の読書量はなぜ大きく減少しているのだろうか。同調査では、「読書量が減っている」と回答した人に「あなたの読書量が減っているのはなぜですか」 (※2つまで回答) と質問しており、その理由ランキングは以下の通りだ。

1位:情報機器 (携帯電話、スマートフォン、タブレット、パソコン、ゲーム機等) で時間が取られる (43.6%)
2位:仕事や勉強が忙しくて読む時間がない (38.9%)
3位:視力など健康上の理由 (31.2%)
4位:テレビの方が魅力的である (19.8%)
5位:読書の必要性を感じない (8.5%)

投資はどう学ぶべきか ?

デジタル化が進み、SNSなどを含めて手軽に情報を得られるようになったことは、決して悪いことではない。一方、投資・資産運用に関しては、書籍を含め従来の学び方が今でも重要な役割を果たしていることも確かだ。ここでは、書籍やセミナー、銀行など金融機関の窓口を通じて学ぶメリットを改めて振り返ってみたい。

「書籍」で学ぶメリット

書籍で学ぶメリットとして、まず「出版社や編集者といったフィルタリングを経て世に出た媒体」という点が挙げられる。SNSなどで発信された情報の多くは、一個人が自由に発信しているものであり、事実確認や内容の精査が行われていない可能性がある。また、Web上の情報は埋もれがちだが、書籍として手元に置いておけば、いつでも取り出して必要な情報にすぐアクセスできる点もメリットだ。

さらに資産運用に関しては、大手書店に行けば多くの書籍が並んでおり、選択肢の豊富さも魅力といえる。

「セミナー」で学ぶメリット

セミナーには「双方向性」がある点が大きなメリットだ。講演中に気になる点や疑問があれば、セミナー内の質疑応答の時間に質問できる。また、セミナーは書籍と異なり「開催を待たなければならない」というデメリットもあるが、近年はウェビナーの普及により、会場へ足を運ぶ手間がかからないケースが増えている。

ただし、異常に高い利益率や「必ず儲かる」と謳う詐欺的な投資セミナーも少なくないため、十分に注意が必要だ。

「金融機関の窓口」で助言を受けるメリット

銀行や証券会社など金融機関の窓口では、ファイナンシャル・プランナー (FP) などの資格を持つ担当者から、個人の資産状況に合わせたアドバイスを受けられる点が大きなメリットだ。例えば、将来の設計をヒアリングしたうえで、さまざまなシミュレーションを行い「どのようなポートフォリオで資産運用をするべきか」について親身にアドバイスをもらえる。

また、相続に関する相談にも対応してもらえるため、幅広いお金の悩みや質問に応じてもらえるのも魅力だ。

まずは手軽な資産運用から始めてみては ?

本記事では、「資産運用をどう学ぶか」について考えてきた。投資を学び始めるなら、まずは初心者でも取り組みやすく、ある程度「ほったらかし」で運用できる方法を選びたい。そのうえで、自分に合ったポートフォリオを構築していくとよいだろう。

「初心者でも取り組みやすい」「ある程度ほったらかしでも可能」といった条件に合う資産運用の方法の一つが、保有しているだけで円預金よりも高い金利が得られる「外貨預金」だ。興味があれば、外貨預金を取り扱う金融機関の窓口やウェブサイトで口座開設について調べてみてはいかがだろうか。

(提供:大和ネクスト銀行


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