楽天証券の一般NISAは商品ラインアップが充実しており、国内株式をはじめ、6ヵ国の外国株式、2,550本超の投資信託を取引できます。
ただし、単元未満株取引やIPO(新規公開株)、福証、札証単独上場銘柄を取り扱っていない点には注意が必要です。これらを取引したい人は、SBI証券やマネックス証券などが候補になるでしょう。
楽天証券の一般NISA取扱商品の概要 |
国内株 |
現物取引 |
東証 |
○ |
名証 |
○ |
札証 |
× |
福証 |
× |
国内ETF・ETN |
○ |
国内REIT(J-REIT) |
○ |
PO・立会外分売 |
○ |
IPO |
× |
単元未満株 |
× (買取請求のみ) |
外国株式 |
海外株式 |
米国
中国(香港・上海A)
シンガポール
インドネシア
タイ
マレーシア
|
海外ETF |
○ 米国、中国(香港)、シンガポール |
投資信託(一般NISA対象銘柄) |
2,557本 |
国内株式、米国株、投資信託の購入に楽天ポイントが使えるのも楽天証券ならではの特徴です。
国内株式 | 楽天証券のNISAなら東証と名証の上場銘柄に投資可能
楽天証券の一般NISAでは、東証と名証に上場する銘柄(ETF、ETN、REITを含む)の現物取引と、楽天証券が取り扱うPO(公募増資、売出)を取引できます。
国内株式対象取引
- 国内株式現物取引(東証、名証上場銘柄)
- 国内ETF(上場投資信託)
- 国内ETN(上場投資証券)
- 国内不動産投資信託(J-REIT)
- PO(公募・売出)
- 立会外分売
楽天証券では、福証(福岡証券取引所)と札証(札幌証券取引所)の取り扱いがなく、この2市場に単独上場する銘柄は取引できません。福証に単独上場する銘柄には、第一交通産業 <9035> やジョイフル <9942>など25社(一覧) 、札証に単独上場する銘柄には、RIZAPグループ <2928> など17社(一覧)あります(2022年12月12日現在)。
数は少ないものの、取引できない銘柄がある点は知っておきましょう。なお、楽天証券を除く主要ネット証券4社では、福証、札証単独上場銘柄も取引できます。
主要ネット証券の国内株式取扱市場の比較 |
証券会社 |
取扱市場 |
東証 |
名証 |
福証 |
札証 |
楽天証券 |
○ |
○ |
× |
× |
SBI証券 |
○ |
○ |
○ |
○ |
マネックス証券 |
○ |
○ |
○ |
○ |
auカブコム証券 |
○ |
○ |
○ |
○ |
松井証券 |
○ |
○ |
○ |
○ |
外国株式 | 楽天証券のNISAなら計6ヵ国の外国株式を取引可能
楽天証券の一般NISAでは、米国、中国、アセアン4ヵ国(インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア)、計6ヵ国の外国株式を取引できます。
中国株は香港株のほか、主要ネット証券では唯一上海株(上海A株)を取り扱っています。上海株に投資したいのであれば、楽天証券が候補になるでしょう。なお、香港株については、香港市場に上場するほぼすべての銘柄をカバーするマネックス証券に優位性があります。
主要ネット証券の中国株取扱銘柄数の比較 |
証券会社 |
取扱銘柄数(ADR、ETFを含む) |
香港株 |
上海A株 |
楽天証券 |
1,268銘柄 |
377銘柄 |
SBI証券 |
1,314銘柄 |
取扱なし |
マネックス証券 |
2,596銘柄 |
取扱なし |
※auカブコム証券、松井証券は中国株の取り扱いなし
米国株は大型株から中小型株まで4,673銘柄を取り扱っています。多くの人にとって十分なラインアップといえますが、取扱銘柄数は競合するSBI証券の5,801銘柄、マネックス証券の4,881銘柄を下回ります。取扱銘柄数の多さを重視するならSBI証券が候補になるでしょう。
主要ネット証券の米国株取扱銘柄数の比較 |
証券会社 |
取扱銘柄数(ADR、ETFを含む) |
楽天証券 |
4,673銘柄 |
SBI証券 |
5,801銘柄 |
マネックス証券 |
4,882銘柄 |
auカブコム証券 |
1,800銘柄 |
松井証券 |
1,629銘柄 |
主要ネット証券のうちアセアン株を取り扱っているのはSBI証券と楽天証券の2社です。両社で取り扱いのある4ヵ国の取扱銘柄数は下表のようになっており、ほぼ互角です。なお、SBI証券では楽天証券では取り扱っていないベトナム株を取引できます。
楽天証券、SBI証券のアセアン株取扱銘柄数の比較 |
|
楽天証券 |
SBI証券 |
シンガポール株 |
60銘柄 |
48銘柄 |
インドネシア株 |
72銘柄 |
74銘柄 |
タイ株 |
75銘柄 |
77銘柄 |
マレーシア株 |
44銘柄 |
43銘柄 |
ベトナム株 |
取扱なし |
300銘柄 |
投資信託 | 楽天証券のNISAは取扱本数が主要ネット証券最多
楽天証券の一般NISAでは、2,557本の投資信託を取り扱っています。
これは主要ネット証券最多のSBI証券(2,585本)とほぼ互角、マネックス証券(1,260本)やauカブコム証券(1,596本)、松井証券(1,644本)を大きく上回ります。さまざまな商品の中から自分にあったファンドを選んで投資したい人には楽天証券が候補になるでしょう。
主要ネット証券の投資信託銘柄数の比較(一般NISA、つみたてNISA対象商品) |
証券会社 |
一般NISA対象銘柄数 |
つみたてNISA対象銘柄数 |
楽天証券 |
2,557本 |
183本 |
SBI証券 |
2,585本 |
185本 |
マネックス証券 |
1,260本 |
157本 |
auカブコム証券 |
1,596本 |
180本 |
松井証券 |
1,645本 |
178本 |
単元未満株 | 楽天証券の一般NISAでは取り扱いがない
楽天証券の一般NISAでは国内株式の単元未満株は取り扱っていません。
単元未満株取引とは
1単元(取引所での最低取引単位、国内上場株式は通常100株)に満たない株数で行う株取引。
主要ネット証券の単元未満株取引サービスの取扱状況は下表の通り。単元未満株取引をしたい場合は、マネックス証券、SBI証券、auカブコム証券が候補になります。
主要ネット証券の単元未満株取引サービスの比較 |
証券会社 |
対象銘柄 |
手数料(税込) |
東証 |
名証 |
福証 |
札証 |
買付 |
売却 |
楽天証券 |
取扱なし(買取請求のみ) |
- |
SBI証券 |
○ |
売のみ |
売のみ |
売のみ |
0円 |
約定代金の0.55% 最低手数料55円 |
マネックス証券 |
○ |
○ |
売のみ |
売のみ |
0円 |
約定代金の0.55% 最低手数料52円 |
auカブコム証券 |
○ |
○ |
売のみ |
売のみ |
約定代金の0.55% 最低手数料52円 |
松井証券 |
売のみ |
売のみ |
売のみ |
売のみ |
- |
約定代金の0.55% 最低手数料なし |
IPO | 楽天証券のNISA口座では購入できない
楽天証券は、通常の口座(特定口座、一般口座)で IPO(新規公開株)を取り扱っていますが、一般NISA口座では購入できないため注意が必要です。一般NISAでIPOにチャレンジしたいのであれば、SBI証券やマネックス証券などが候補になるでしょう。
IPO(新規公開株)とは
企業が新たに証券取引所に株式を上場し、一般投資家向けに株式を売り出すこと。IPOを売出価格で購入するには、上場(公開)前に購入を申し込み、割り当てを受ける必要があります。
主要ネット証券のIPO取扱実績(2021年実績) |
証券会社 |
取扱実績 |
一般NISAでの取扱 |
楽天証券 |
74社 |
× |
SBI証券 |
122社 |
○ |
マネックス証券 |
66社 |
○ |
auカブコム証券 |
42社 |
○ |
松井証券 |
56社 |
○ |