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【材料】
・毎月2万円の保険料(30歳男性60歳まで払込、ある保険会社の例)
【Point】
①変額年金保険に入るなら、投資信託の知識が欠かせない
②変額保険の特別勘定、正体は投資信託
③老後の資金を増やすカギは、投資信託のポートフォリオ
※30歳男性がある保険会社の変額年金保険を契約、特別勘定が年3.5%で運用できて60歳に一時金で受け取った場合
注目集まる「変額型」個人年金保険
「公的年金だけでは心もとない」と、個人年金保険を検討される方も多いと思います。個人年金保険には、将来の受取金額が決まっている「定額型」と、受取金額が運用の実績しだいで変わる「変額型」があります。
定額型は、世の中の金利水準に応じて受取金額が決まります。つまり、金利が低い時期に契約した定額型は、将来の受取金額に多くの期待を寄せられません。そこで、変額型の個人年金保険に注目が集まっています。
知っておきたい投資信託の知識
そこで知っておきたいのが、投資信託の知識です。
変額年金保険のパンフレットなどには、「記載の年金額は仮定の計算であり、将来の受取金額は運用実績により変動します」といった内容の注意書きがあります。この運用の実績が、まさに投資信託の運用実績なのです。
パンフレットをよく見ると、「特別勘定」という言葉が書かれているはずです。特別勘定とは、保険料から保険の経費などを引いた、年金や一時金の運用資産です。特別勘定には、契約者の考えに合った運用ができるよう、リスクの度合いや投資先が異なる複数の選択肢が用意されています。その選択肢として、投資信託が用意されているというワケなのです。
具体的には、「世界債券型」「日本株式型」「新興国株式型」「短期金融市場型」といった、地域や金融商品でくくった投資信託があります。保険会社によっては「安定成長バランス型」「積極運用バランス型」などの、1つを選ぶだけで分散投資が可能な投資信託もあります。同じバランス型でも、「安定成長」と「積極運用」ではリスクの度合いが違います。
変額型の個人年金保険は、将来の年金や一時金が特別勘定という名の資産として、保険料払込満了まで運用され続けます。いくつかの投資信託に配分された運用資産は「ポートフォリオ」と呼ばれます。経済環境の変化に応じて、ポートフォリオを入れ替えてもOK。その判断は、契約者が行います。
将来の受取金額をどう殖やすか、またはどう減らさないか、などの運用方針は、契約者が選ぶポートフォリオにかかっています。つまり、変額個人年金で老後の資金を上手に殖やすには、投資信託の知識が必要なのです。
【執筆者プロフィール】
石原敬子 CFPR 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
専修大学文学部人文学科心理学コース卒業後、証券会社で約13年の営業職勤務。その後2003年 1月にFP事務所を開業。「使うこと」に焦点を当てた個人相談、金融や資産運用を分かりやすく話すセミナーと書籍やコラムの執筆を行う。 http://www12.plala.or.jp/FPkeiko/index.html(提供:
マネーゴーランド
)
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