「2016年版世界のベストバンク50」が発表され、日本からは5行がランクインした。日本トップはゆうちょ銀行(10位)。続いて三菱東京UFJ銀行(13位)、住友三井銀行(19位)、みずほ銀行(22位)、農林中央金庫(35位)がランク入りした。

今年は中国が圧倒。トップ10の中国4大商業銀行を含め、合計12社の銀行が50位以内に選ばれている。中国では昨年から民間資本による銀行設立が解禁となっているため、今後どのような「新顔」が登場するのだろうか。

このランキングは、国際決済データサービス会社、Accuityによるもの。世界最大規模の銀行100社および250社の一流銀行が利用している金融データ「Bankers Almanac」に基づいて、2014年12月31日のバランスシート上の総資産額や総資本から順位付けしたものだ。

ゆうちょ銀行が日本最高ランク

首位を獲得した中国工商銀行は1984年に北京に創立されて以来、2006年にはゴールドマン・サックスが株の6割近くを保有するなど(2012年にはシンガポールのテマセク・ホールディングスが大半を買い取っている)、海外企業から強力なサポートを得ている。上場翌年の2007年から2013年まで、総資産世界1位の座を維持していた。現在は約371兆9369億の総資産を誇り、再び首位に返り咲いている。

日本勢も米勢とフランス勢に混じり、トップ20に3社がランクインと健闘。特にゆうちょ銀行は世界10位という快挙を成し遂げた。韓国やほかのアジア諸国から50位入りした銀行はナシ。

スイス・ユニオン銀行(24位)やウニクレーディト・イタリアーノ(25位)、オランダのINGバンク(28位)などが圏外に入っている。総体的に変動が少なく、上位39位までは昨年からまったく順位が入れ替わっていない。新しくランク入りした銀行も見当たらないという結果だ。

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総資産トップ20 中国5社 日本3社

20位 シティバンク(米国)1兆3567億ドル
19位 住友三井銀行(日本)1兆4798億ドル
18位 BPCE(フランス)1兆4799億ドル
17位 サンタンデール銀行(スペイン)1兆5132億ドル
16位 ウェルス・ファーゴ銀行(米国)1兆5328億ドル
15位 バンク・オブ・アメリカ(米国)1兆5740億ドル
14位 ソシエテ・ジェネラル(フランス)1兆5826億ドル
13位 三菱東京UFJ銀行(日本)1兆6222億ドル
12位 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド1兆6282億ドル
11位 国家開発銀行(中国)1兆6623億ドル

10位 日本郵政ゆうちょ銀行(日本)1兆7349億ドル
9位 クレディ・アグリコル(フランス)1兆9224億ドル
8位 ドイツ銀行(ドイツ)2兆671億ドル
7位 JPモルガン・アンド・チェース(米国)2兆750億ドル
6位 バークレイズ銀行(英国)2兆1154億ドル
5位 中国銀行(中国)2兆4574億ドル
4位 BNPパリバ(フランス)2兆5136億ドル
3位 中国農業銀行(中国)2兆5739億ドル
2位 中国建設銀行(中国)2兆6980億ドル
1位 中国工商銀行(中国)3兆3209億ドル

(ZUU online 編集部)

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